鯉のぼりの吹き流しってどんな意味があるの?色は決まっている?

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だんだんお日様が長くなり、春が近づいたなと思う頃、鯉のぼりの準備をします。一般的には春分の日あたりからと言われています。

その頃には随分暖かい日も増えて、外に出て飾ってみようかという気分になれます。我が家は男の子ばかりなので毎年欠かすことなく一番上が成人した今でもベランダから垂れ流しています。

クリスマスにクリスマス飾りをするように、子供が大きくなってもなんだか飾ってしまいます。ついでに兜も出して、ケーキを食べて…とお祭り気分になるのも良いかなあと思います。

ん?随分話がそれていますが、そもそも鯉のぼりに吹き流しをなぜつけなければならないのでしょうか?ヒラヒラして綺麗ではあるけれど…。そういえば、我が家の吹き流しは他のものと色の組み合わせが違うような気もしてきました。

いろいろと疑問が湧いてきたところで、鯉のぼりの吹き流しについて調べたことをご紹介します。

鯉のぼりのイラスト

鯉のぼりの「吹き流し」ってどんな意味があるの?

鯉のぼりに鯉たちと一緒になびかせる赤、青、黄色、他のあの筒のようなものを正式名は「吹き流し」というのですね。

小さな頃から工作で鯉のぼりを作ってきましたが「ヒラヒラ」とか「ビラビラ」と呼んでいたので大人になった今、あらためて「吹き流し」と呼ぶことを理解しました。

色について

基本は青、赤、白、黄、黒です。これは中国の陰陽五行説に由来し、魔除けの意味があるそうです。すべての物は陰と陽の2つの気や五行(木、火、土、金、水)でできていて縦横交わった表があり、そこには色や方角や季節や臓器などの項目があります。

それらによって良い、悪いが決まっていくというものです。その為、これは七夕や建築時の棟上げでも吹き流しにこの5色が使われています。

七夕はもっと色があります。ちなみにこの5行に色を当てはめると、木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒となり鯉のぼりの吹き流しの色の完成です。

意味について

鯉のぼりを飾るのは、子供が健康に成長するように願ってできたものです。鯉のぼり自体はそんなに古いものではなく、江戸時代などまだ出産しても生存していく確率が低かったころに、親が願いを込めて祝い行事として生まれました。

縁起の良い祭礼時に昔から5色の旗を上げていたことから高い所をなびく鯉のぼりの吹き流しに魔除けとして5色が使われるようになりました。

鯉のぼりの吹き流しは5色でないといけないの?

縁起として5色を鯉のぼりの吹き流しに使うことはわかりました。しかし…実は我が家の鯉のぼりの吹き流しの色に黒がありません。

それどころかピンクや緑などがあります。正確に言いますと青、赤、黄と…ピンク、黄緑です。おやおや…。20年以上使用したので色があせた?いやいやそうではないです。黒いのは真鯉のお父さん鯉だけです。

吹き流しには使われていません。安物ではなく、きちんと節句販売店で祖父よりお祝いとして買ってもらった立派な…立派な…はずなのですがなぜ?

心配になりネット通販サイトを検索しましたら、やはり黒は使わず緑であったり、オレンジだったり、我が家と同じ色使いの吹き流しも販売されていました。ピンクや緑は七夕で縁起物として使われるせいでしょうか。

そういわれて過去の写真を見てみました。近所に飾られている鯉のぼりには吹き流しがついていません。これまた驚きです。吉色の7色範囲であれば良いということにしておきましょう。我が家の息子たちはすくすくと育ち過ぎているくらいですので…。

まとめ

鯉のぼりの吹き流しについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。なんとなく、鯉のぼりには必要なものなのかなっと思っていましたが、ちゃんと意味があったんですね。

色は5色で青、赤、白、黄、黒というのが基本ですが、その辺は今ではいつのまにか曖昧になってきているようです。

鯉のぼりは、子供の成長を願っているものなので、色にも縁起を取り入れていたのですね。春になると子供達から「まだ飾らないの?今日天気だけど…」と言われます。

高価な分、長年使える行事ものなので大事にしていると、つい今日は晴天でないしとか、黄砂が飛んでいるしとか、ついつい出すのがおっくうになります。

せめて5月5日だけは絶対に鯉たちに空を泳がせなくてはと飾り、家族写真を成長記録として撮り完了!こんな親の一生懸命な気持ちはまだ伝わらないだろうなと思いながら、子供の成長を見守り健康を願うこの時期が楽しみです。

鯉のぼりの吹き流しには魔除けの意味がありましたから、これで今年も安全に過ごせるような気がします。別に異例のピンクでも構いません。

どうせ男の子ばかりの我が家は靴も服も真っ黒です。黒のかわりに可愛いピンクがあって良かったと思います。今度の端午の節句頃には周囲の鯉のぼりをよく見てみませんか。きっと我が家のように変わり吹き流しもあると思います。お子様と散歩がてら、行ってらっしゃいませ。

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