数十年もの間、毎年放映されている日テレの24時間テレビですが、2023年11月に寄付金の着服問題が発覚しました。このため、ネットでは、さすがにもうこれで中止にすべきではないかという声が高まっていました。
ところが、2024年も継続することが決定したため、X（旧ツイッター）などでは、炎上しております。総合司会を羽鳥慎一と水卜麻美アナウンサーが務めることになりました。
この決定により、ある番組で水卜アナが24時間テレビで起きた着服問題について改めて説明し、「皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫びいたします」と謝罪して、続けていきたいのですと訴えかけました。
ところが、ネットでは「そろそろ潮時だろ」とか「水卜アナじゃなくて、社長が謝罪しろ」など、さらに炎上しております。着服問題がどういったものなのかについて、改めて解説したいと思います。
24時間テレビの着服問題とは？
24時間テレビの着服問題について、改めて振り替えてってみたいと思います。
日本テレビは2023年11月、日本テレビ系列の放送局である日本海テレビの元幹部が1000万円以上を着服し、その中に「24時間テレビ」の寄付金264万6020円が含まれていたことを発表しました。
この元幹部は2014年からほぼ毎年募金から数十万の着服を続けていました。その手口は募金終了後、金融機関に運ぶまで局内に保管していたお金を持ち出し、自分の銀行口座に入金するというものだったといいます。
着服したお金は、飲食やギャンブルに使用していたと見られています。日テレの株主総会はこの着服問題やセクシー田中さん問題でかなり荒れた模様です。セクシー田中さん問題については、ご存じない方のために、後ほど解説します。
着服金は返金された？
問題発覚後、元幹部は懲戒解雇されましたが、着服金額の半分ほどを返金しました。残りについても返す予定ですが、その後はどうなったのかはわかりません。元幹部に対しては退職金も出ないでしょうし、このようなことをして次の仕事が簡単に見つかるとは思えません。そのため、返金はかなり困難であることが予想されます。
日本海テレビは、鳥取警察署に被害届を提出しましたが、刑事告訴を行ったという情報はありません。お金さえ返してくれれば、勘弁してやるといったところでしょうか。それにしても、善意で募金をした人からすると、とても許せることではありませんね。
ちなみに被害届と刑事告訴は、犯罪の被害を警察に報告する手段ですが、その目的と効力には違いがあります。
被害届と刑事告訴の違いは？
被害届は、犯罪の被害者が警察や検察などの捜査機関に「犯罪被害にあった」という事実を申告するための届出書です。被害届を提出することで、警察に「自分はこのような犯罪被害に遭いました」と報告することになります。しかし、被害届の受理によって、警察に捜査をする義務までは発生しません。
一方、刑事告訴は、犯罪被害者が捜査機関へ犯罪事実を申告すると同時に加害者への処罰を求めるための意思表示です。被害届が単に犯罪事実を申告するだけの手続きであるのに対し、刑事告訴はこれに加えて加害者に対し積極的に処罰を求める効果があります。告訴された事件については警察に捜査義務が発生します。
24時間テレビの寄付金はどこへ行っている？
1978年から開始した24時間テレビでは、第1回からチャリティー募金を呼び掛け、集まった寄付金は46年間で総額433億64万3146円にのぼります。
かなりの金額が集まっていますが、これらの寄付金はどこに使用されたのでしょうか。日テレは福祉、環境保護活動、災害復興などの各種支援に活用されてきたとしております。
ただ、こういった着服問題が発覚してしまうと、本当に支援に使用されているのか、他にも着服されているのではないか、手数料をかなり抜いているのではないかと、心理的に疑いたくなってしまいますね。
24時間テレビでジャニーズはノーギャラ？
24時間テレビといえば、今まで旧ジャニーズのタレントを多く起用してきました。2024年は、旧ジャニーズのタレントは性加害問題などが尾を引いて、出演するかどうかは、いまのところ微妙なそうです。
ところで、24時間テレビの出演でジャニーズタレントはどれぐらいギャラを貰っているのでしょうか？一説によると、嵐などは一人につき1000万のギャラが出ていたと言われております。
しかしながら、なにわ男子についてはノーギャラだったいう情報があります。この理由はテレビ局に恩を売るためとか、イメージアップのためとかいろいろと憶測が出ておりますが、以前からネットでは次のような声がありました。
このような声も影響したのかもしれませんね。ノーギャラはあくまで週刊誌による情報であり、確信があるわけではありません。
次々と問題が発生して炎上する日テレ
24時間テレビの着服問題も衝撃的だったら、近年では日テレは次から次えと問題が出てきて炎上しております。
セクシー田中さん問題
2023年10月に漫画を原作とした「セクシー田中さん」のドラマが放映されました。原作者の芦原妃さんは原作を忠実に再現してくれるならということで、ドラマ化を了承したそうだが、それが守られていないとしてトラブルになってした。ついには芦原妃さんは怒りのあまりか自殺してしまい、ネットでは、炎上しました。
責任を問われた日本テレビは5月31日に報告書を発表しましたが、ネットでは内容がひどいなどと、さらに炎上しました。
大谷翔平問題
メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平の件もあります。大谷の自宅に関する報道を巡り、日本テレビとフジテレビがドジャースから「出禁処分」を受けました。
自宅の場所が特定できてしまう情報などが、大谷の怒りを買ったと言われております。日テレはこの件についてもネットで「もう放送免許剥奪しろ」などと炎上しました。
まとめ
24時間テレビを今年もやると発表したところ、X（旧ツイッター）などで炎上した件について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
だいぶ続いている24時間テレビですが、さすがに飽きられてきているのか視聴率は下がってきております。2023年はなんとしても立て直したかったのか、日テレもかなり力を入れていた感じがあります。
筆者もイオンで食料品の買い物をしていたときに、放送でなぜかサライが流れてきて、24時間テレビの宣伝をしておりました。にもかかわらず、視聴率の結果を知って関係者は落胆したといいます。
テレビ自体も近年では視聴率が低下していて、広告収入が減少し、番組制作費の削減が進んでいるようですね。最近は、よく芸能事務所の破綻を聞くようになりましたが、そういったことが影響していると考えられます。
日本テレビはテレビ朝日とともに比較的、視聴率の高いテレビ局なのですが、こういった炎上がボディーブローのように、今後効いてくるのではないかと予想されます。
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