新型コロナウイルスの感染拡大によりかき消されてしまっていてあまり大きく取り上げられていない感じだが、電力が逼迫した状況が続いている。
特に関西電力や四国電力では98%を超える非常に厳しい状態が続いており、他の電力会社でも軒並み時間帯によって9割を上回っている。
どうして電力不足になっていて、それはいつ頃まで続くのだろうか?
電力不足の原因は?
電力不足の原因は寒波といわれているが、緊急事態宣言などによるテレワークも影響しているようだ。多くの人が会社に行かなければ、当然家の中では暖房器具を使用することになる。
電力使用量が100%を超えれば当然、大規模停電(ブラックアウト)の可能性もある。この寒い時期に停電してしまったら、堪ったものではない。
すでに停電が発生している地域も?
日本でも一部の地域ですでに停電が発生しているが、海外などでは大規模な停電が発生しているという。
よく聞くのが中国の停電であるが、これは寒波のせいもあるだろうが、関係が悪化しているオーストラリア産の石炭輸入禁止措置が影響しているという見方もある。
ラジオで聞いた話だと、そんな中国がLNGを買い漁っているので、日本でもLNGが不足して価格が高騰しているというのだ。LNGの価格が高騰しているのは確かだが、原因が中国なのかどうかは不明である。
東日本大震災の原発事故以降は日本はLNGへの依存度が高まっており、LNGの高騰は日本の発電市場に大きな打撃を与えている。
日本で停電が発生している場所は降雪地帯であるが、太陽光発電が機能していないという観測があったり、これらの地域は元々雪が降ると電線の断線などで停電が起こりやすいという分析もある。
我々にできる停電対策は?
我々にできる停電対策としてはカセットボンベを燃料とするストーブなどを用意しておくことである。
石油ストーブなどでもよいが、基本的にコンセントを刺さないといけないので、停電になってしまうと使用することができない。
石油ストーブは電力使用量事態は少ないので合わせてポータブル電源なども用意しておくと安心である。最近ではコンセントがなく、電池で点火する石油ストーブも登場している。
また、できるだけ多くの人がエアコンではなく、普段から石油ストーブなどを使用していれば、電力不足の対策にもなるので、。持っている人などは優先して使用していただければと思う。
パソコンなどを使用しているときに急に停電する事態も考えられる。ノートパソコンならバッテリーに切り替わって落ちることはないが、デスクトップではそうはいかない。対策としてUPS電源を使用するのもよいだろう。
企業が電力不足対策に協力?
工場によっては自家発電設備を持つところがあるが、アサヒグループホールディングスは電力不足対策として自家発電設備の発電量を増やすと発表した。企業にこういった動きが広まってくれるのは非常にありがたい。
まとめ
電力不足の主な原因は寒波であることがわかった。この状況はしばらく続く可能性があり、世界規模の問題である。こういった状況が日本の主力エネルギーであるLNG不足を招いているので状況が悪化する可能性もある。
それを避けるためには一人ひとりが節電の意識を持つ必要があり、石油ストーブなどが使用できるならば、なるべきそちらを優先して使用すべきである。電力使用量が少ない暖房器具としてガスストーブもあるが、LNG不足といった状況もあり、こちらはなくべく控えたほうがよいかもしれない。
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