浮世絵にも打ち水が描かれている程に昔から夏になると打ち水で気温を下げようといった活動がありました。
近年は自治体や企業などでイベント化され、一斉に気温を下げようとしたり、打ち水の習慣をつけようとしたりしています。
自治体ではバケツを渡されるだけで楽しくできますが、家庭で行う際には水やその水を入れる容器の準備などが必要で、事前に計画的に進めていく必要があります。
今回は、家庭で打ち水をする際に、どのくらいの量の水が必要なのか、効果的な時間はいつかなどをご説明します。是非、真似してみてください。
家庭で打ち水には効果的なこの3つがキーポイントに!
自治体の打ち水大作戦などに参加する時にはあまり考えないのですが、家庭でいざ、打ち水をしようとするとどれくらいの量の水をまけば良いのかや時間帯などわからないことがあります。最低限、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
重要なポイントは時間帯:夕方
朝と夕方が望ましく、打ち水の場所が日陰になってからが望ましいです。日光が当たっている間は蒸発が早くて、効果が薄いどころか逆に気温と湿度上昇につながる可能性があります。
朝は無理にする必要はありませんが熱帯夜などで建物が熱くなっている際には、日光が当たり始める前に打ち水をしておきましょう。
打ち水の量:1人で2~3リットルぐらい
あまり動かずに自分一人の範囲の打ち水をする際には2~3リットルが必要だと考えてください。車1台分ぐらいの大きさのベランダで6リットルぐらい必要になります。
一軒家の外壁などにホースで放水する場合には、かなりの水を使用してしまうので使い過ぎに注意が必要です。
2~3リットルの水道水…ではなく、再利用水の活用を!
バケツ2杯程度の水道水…されどバケツ2杯分の水道水が排水口に流れていくのを見つめているようなもの!それでは、もったいないです。二次使用の水については次にご紹介します。
家庭の打ち水に使う水はこんなところにも!再利用水の活用で資源を大切に
家庭で打ち水に使う程度の水はほんのバケツ数杯程度ですが、大切な資源なので是非、再利用水を活用して水道代を節約しましょう。打ち水により温度が下がることでクーラーの稼働も少なくなることから水も光熱費も節約でき一石二鳥です。
打ち水に使える水はこんな所を気にしてみよう!
<定番>これは最低限できます!
- 風呂の残り水
- 外でタンクやペットボトルにためた雨水
<意外なもの>少しの努力が必要!習慣にすると苦労なし!
- エアコンの室外機の水をバケツやペットボトルにためる(すぐにいっぱいになります)
- キッチンの水(野菜を洗う時の流水や食器洗い時ののすすぎ水)
- シャワーの際のすすぎは排水口を閉じた湯船の中ですると水がたまる
近くに川があっても勝手に水を汲み上げてはいけない可能性があります。自身で出来る限りの範囲で再利用水を見つけましょう。また、風呂の残り湯は入浴剤などでコンクリートにシミができることもあります。パッケージなどで使用可否をご確認ください。
エアコンの室外機の水はバケツからあふれるほど、すぐにたまるのでベランダに室外機がある場合は、そこで水をためて打ち水に使うと持ち運ぶ手間が不要でオススメです。
打ち水効果の仕組みや大変な打ち水を続けるコツは?
打ち水をすると何で気温が下がるのかが分かると大変な打ち水作業も楽しくなるかもしれません。打ち水の効果があったのかなどを測定する習慣をつけるとさらに楽しくなります。
打ち水による気化熱が関係!
- 地面が熱い
- 水を撒く
- 地面の水が蒸発する
- 蒸発の際に地面の熱を使う
- 水分がある間、地面の気温上昇が少ない
その為、夕方などの日照りがなくなった頃が効果的ということになります。
長く続けるコツは計測!
打ち水によっておよそ2度程度の気温が下がると言われています。打ち水をする際には温度計を置いて、打ち水の前後で計測すると達成感が出ます。小さいお子様がいらっしゃる場合には、お子様に計測してもらうと楽しく進められます。
まとめ
打ち水をするには時間帯や量などがポイントになることが分かりました。是非、再利用水を活用しましょう。
この時期は夕方になると蚊が発生する為、ベランダと部屋を行き来した際に蚊が部屋に入って来ることがあります。その辺が少し嫌な点ですが、虫よけスプレーや網戸にはる虫よけ剤などを使用して是非とも打ち水を成功させましょう。
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