「打ち水って昔からよく聞くけど、実際どれくらい水を使えばいいの?」そんなふうに思ったことはありませんか?
夏になると自治体のイベントなどで「打ち水大作戦」という言葉を耳にすることが増えてきましたよね。でも、いざ自分の家でやろうとすると、何リットル必要なのか、いつやればいいのか、そもそもちゃんと効果があるのかよくわからなくて、なかなか一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
特に家事や育児で忙しい毎日を送っていると、「効果がよくわからないことに時間と水を使いたくない」という気持ちもわかります。水道代も気になるし、やるならちゃんと効果を出したいですよね。
この記事では、家庭で打ち水をする際に必要な水の量や効果的な時間帯、さらに水道代を節約しながら実践できる再利用水の活用法まで、わかりやすくご紹介します。読み終わるころには「これならできそう!」と思っていただけるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。

打ち水の効果を発揮するには時間帯が重要!
打ち水は、ただ水をまけばいいというわけではありません。どれくらいの量を使うかと同じくらい、いつまくかという時間帯が効果を大きく左右します。せっかく手間をかけるなら、きちんと効果が出る時間帯を選びたいですよね。
打ち水に最適なのは夕方!その理由は?
打ち水に最も効果的な時間帯は、夕方です。具体的には、まいた場所が日陰になってからが理想的です。日光がまだ当たっている時間帯に水をまくと、蒸発があっという間に進んでしまい、効果が薄れるだけでなく、気温や湿度がかえって上がってしまうこともあります。
夕方になって日差しが和らいでから実践することで、気化熱の効果がしっかりと発揮されます。
熱帯夜の翌朝は朝にも打ち水が効果的!
夜中も暑くて建物自体が熱くなっている日が続いているときは、朝の打ち水も有効です。日光が当たり始める前の早い時間に水をまいておくと、建物が熱を持つのを少し抑えることができます。
無理に毎朝やる必要はありませんが、特に暑さが続く日には朝の打ち水も取り入れてみましょう。
日中の打ち水はかえって逆効果になることも
「暑いから今すぐ涼しくしたい!」という気持ちはよくわかりますが、日中の日差しが強い時間帯の打ち水はおすすめできません。水が蒸発するスピードが速すぎて、地面が冷える前に水分がなくなってしまいます。
さらに高温多湿な状態を一時的に作り出してしまうこともあるので、打ち水は時間帯を意識して行うことが大切です。

打ち水に必要な水の量はどれくらい?目安を知っておこう!
打ち水をしようと思ったとき、「どれくらいの量が必要なんだろう?」と迷ってしまいますよね。少なすぎると効果がなく、多すぎると水の無駄になってしまいます。ここでは、場所別の水の量の目安をご紹介します。
一人で行う場合は2〜3リットルを目安に
自分の周囲の限られた範囲に打ち水をする場合は、2〜3リットルを目安にしてください。ペットボトル1本が500ミリリットルなので、だいたいペットボトル4〜6本分のイメージです。
「意外と少ないな」と感じるかもしれませんが、やりすぎると水たまりになってしまうので、この量で十分です。
ベランダ全体には6リットル程度が必要
車1台分くらいの広さのベランダ全体に打ち水をする場合は、6リットルほど必要です。バケツに換算すると、約2杯分が目安になります。
ベランダの広さによって前後しますが、まずはこの量を参考に実践してみて、乾き具合を見ながら調整してみてください。
ホースを使った放水は水の使いすぎに注意!
一軒家の外壁や庭にホースで水をまく場合は、あっという間に大量の水を使ってしまいます。気づかないうちに何十リットルも使っていた、ということも珍しくありません。
ホースを使う際は時間を決めてまく量をコントロールするなど、使いすぎないように意識することが大切です。
打ち水に再利用水を活用してエコに節約しよう!
打ち水に使う水は、バケツ数杯程度とはいえ、毎日続けると水道代も気になってきますよね。そこでぜひ取り入れてほしいのが、生活の中で出る再利用水の活用です。打ち水による気温低下でクーラーの稼働も減るので、水道代と光熱費を同時に節約できる一石二鳥の方法です。
定番の再利用水はお風呂の残り湯と雨水
打ち水に使う水として最も手軽なのは、お風呂の残り湯です。毎日必ず出るものなので、特別な準備が必要なく、習慣にしやすいのが魅力です。
また、庭やベランダにバケツやタンクを置いて雨水をためておくのもおすすめです。雨の日に自然とたまるので手間がかかりません。
エアコンの室外機の水は意外と大量にたまる!
知らない方も多いのですが、エアコンの室外機からは稼働中に水が出ます。バケツやペットボトルを下に置いておくと、驚くほど短時間でいっぱいになります。
ベランダに室外機がある場合は、その場でたまった水をそのまま打ち水に使えるので、持ち運ぶ手間もなくとても便利です。ぜひ試してみてください。
キッチンやシャワーのすすぎ水も有効活用できる!
野菜を洗うときの流し水や、食器洗いのすすぎ水もコツコツためると打ち水に活用できます。また、シャワーを浴びる際に排水口を閉じてすすぎを湯船の中で行うと、水がたまりやすくなります。
少しの工夫で再利用できる水は意外と多いので、できるところから取り入れてみましょう。
再利用水を使う際の注意点
入浴剤入りのお風呂の残り湯を使う場合は注意が必要です。コンクリートや石材にシミができてしまうことがあるので、使用前にパッケージで確認するようにしてください。
また、近くに川があっても、許可なく水をくみ上げることは禁止されている場合があります。自分でできる範囲の再利用水を上手に活用しましょう。
打ち水の効果の仕組みを知ればもっと楽しくなる!
打ち水がなぜ涼しくなるのかを知っておくと、効果を実感したときの喜びがひとしおです。難しい話ではないので、お子さんと一緒に確認してみるのも楽しいですよ。
気化熱が打ち水の涼しさの秘密
打ち水の効果は「気化熱」という現象によるものです。水が地面から蒸発するとき、地面の熱を一緒に奪っていくため、周辺の気温が下がります。濡れた手に息を吹きかけるとひんやりするあの感覚と同じ仕組みです。
夕方など日照りがなくなった時間帯に行うと、蒸発がゆっくり進むので気化熱の効果が長続きします。
打ち水でどれくらい気温が下がるの?
打ち水によって、およそ2度程度の気温低下が期待できると言われています。たった2度と思うかもしれませんが、体感では大きな違いになることも多いです。
温度計を置いて打ち水の前後で計測してみると、効果を数値で実感できてとても達成感があります。
子どもと一緒に計測すると楽しさが倍増!
小さなお子さんがいるご家庭では、ぜひ一緒に温度計で計測してみてください。「打ち水の前は32度だったのに、後は30度になった!」という体験は、子どもにとって理科の学びにもなります。
楽しみながら続けることが、打ち水を習慣化する一番のコツです。
打ち水をもっと便利に楽しく続けるためのアイテムを紹介!
打ち水を毎日気軽に続けるには、使いやすい道具を揃えておくのも大切です。バケツや如雨露(じょうろ)など、使い勝手のよいアイテムを一つ用意しておくだけで、ぐっとハードルが下がりますよ。
水まき用のジョウロで手軽にまける
ジョウロがあると、バケツから直接まくよりも水の広がりがよく、少ない量で広い面積に均一に水をまくことができます。軽くて使いやすいプラスチック製のものが家庭用には人気です。
雨水をためるタンクで節水をさらに徹底!
ベランダや庭に雨水タンクを設置しておくと、雨のたびに自動的に水がたまります。打ち水以外にも植物の水やりにも使えるので、一つ持っておくと重宝します。容量や設置のしやすさで選んでみてください。
よくある質問
打ち水について調べていると、「これってどうなの?」と気になる疑問が出てくることもありますよね。ここでは、よく寄せられる質問にまとめてお答えします。実践する前にぜひ確認してみてください。
打ち水は毎日しないと効果がないですか?
毎日続けることで習慣になり、より涼しい環境を保ちやすくなりますが、毎日しなければ意味がないわけではありません。特に暑い日や夜になっても気温が下がらない日などに行うだけでも十分な効果が期待できます。無理のない範囲で取り入れてみましょう。
コンクリートとアスファルト、どちらに効果的ですか?
どちらにも効果はありますが、熱をためやすいアスファルトのほうが打ち水の恩恵を受けやすいと言われています。コンクリートでも十分に涼しくなりますので、ご自宅の環境に合わせて実践してみてください。
打ち水に水道水をそのまま使っても問題ありませんか?
問題はありませんが、毎日使うと水道代がかかるため、できるだけ再利用水を活用することをおすすめします。お風呂の残り湯やエアコンの室外機の水など、生活の中で出る水を上手に活用してみてください。
打ち水はどのくらいの頻度でするのがよいですか?
夕方に1日1回を目安にするのがおすすめです。気温が高い日は朝にも1回追加するとより効果的です。水の量や頻度を増やしすぎると水たまりになってしまうこともあるので、地面の状態を見ながら調整してみてください。
打ち水をするときに気をつけることはありますか?
日中の日光が強い時間帯は避けること、入浴剤入りの残り湯を使う際はコンクリートへのシミに注意すること、そしてホースでの放水は使いすぎに気をつけることが主なポイントです。また、夕方はベランダと部屋を行き来する際に蚊が室内に入りやすいので、虫よけ対策もあわせて行うと安心です。
まとめ
今回は、家庭で打ち水を効果的に行うために知っておきたい時間帯、水の量、そして再利用水の活用法についてご紹介しました。
最も大切なのは時間帯です。日が傾いて日陰になった夕方に行うことで、気化熱の効果が最大限に発揮されます。日中に行うと逆効果になることもあるので、夕方を基本にして取り入れてみてください。
水の量は、一人分の範囲なら2〜3リットル、ベランダ全体なら6リットルが目安です。やりすぎず、少なすぎず、この量を参考にしながら調整してみましょう。
そして忘れてほしくないのが再利用水の活用です。お風呂の残り湯やエアコンの室外機の水など、日々の生活の中で出る水を使うことで、水道代を節約しながらエコな打ち水が実践できます。打ち水によって気温が下がればクーラーの使用も抑えられるので、電気代の節約にもつながります。
打ち水は特別な道具も技術も必要なく、バケツ一杯の水さえあれば今日からすぐに始められます。子どもと一緒に温度計で計測しながら楽しく取り組んでみてください。小さな積み重ねが、夏の暮らしをほんの少し快適にしてくれますよ。ぜひ今年の夏から試してみてくださいね。


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