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春一番じゃなくて木枯らし1号って何のこと?いつごろ使うの?

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冬から春にかけて吹く嵐のような風を春一番と呼んで、それが来ると春が近づいたなあと思うのですが、木枯らし1号という言葉もあることをご存知でしょうか?

なぜ、この言葉を取り上げたのか?2018年に東京では木枯らし1号を観測することができない、実に39年ぶりの珍しい気象だったとニュースなどで報道されたからです。木枯らし1号は春一番ほど聞き慣れた言葉ではないのですが、その報道により一躍有名になりました。

今回は、木枯らし1号は何のことでいつごろ、どのような条件が揃うと表現できるのかについてご説明します。

強風のイラスト

木枯らし1号って何?東京と近畿でしか発表しないってどういうこと?

木枯らし1号は近畿地方や東京のみ発表される用語なのでそれ以外の地域では聞き慣れない言葉です。木枯らし1号とは何のことなのでしょうか?

  • 木枯らし1号はその年の最初の木枯らしのこと
  • 木枯らし1号を発表する地域は東京地方と近畿地方のみ
  • 木枯らし1号の対象期間は東京と近畿では違う

木枯らし1号は春一番と同様にその年最初に条件があてはまった場合に使うものです。しかし、なぜ東京と近畿地方のみしか発表しないのか疑問に思いませんか?

木枯らし1号と呼ぶには条件が細かく設定されています。対象期間だけを見てみても東京都近畿では違うのです。

木枯らし1号の対象期間

  • 東京:10月半ば~11月30日まで
  • 近畿:二十四節気の霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月23日ごろ)まで

発表している東京と近畿でさえも対象期間が違う、つまり全国で発表していたらその対象期間はさまざまに増えていき、季節感を表す用語の意味をなさなくなります。

東京で木枯らし1号が発表される頃には北海道では初雪が観測されてますし、イチョウの木の黄葉が各地で違うことからも木枯らし1号は日本全国で統一できないことが分かります。

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木枯らし1号を発表する条件とは?発表に至らない年もある!

木枯らし1号と呼ぶには条件がありますが条件が細かくて、すべての条件に当てはまらずに発表に至らない年も過去にありました。

  • 期間:先述のように東京と近畿で違う
  • 気圧配置:西高東低の冬型
  • 風速:最大風速8m/s以上
  • 風向き:東京と近畿で違う

風向きは東京は西北西~北の風で、近畿は北よりの風とされています。これら全ての条件を満たせば木枯らしと呼び、その発生が期間中に最初のものを木枯らし1号として発表されます。

一般人にとっては木枯らし1号が発表されることによって、冬型の気候になったことを理解する目安となります。

木枯らし1号を発表できなかった

近畿地方で木枯らし1号を条件が見合わずに発表できなかったことがありますが、東京では2018年に発表に至らなかった為、この言葉が大きく取り上げられるようになりました。

東京は11月末までが対象期間と短いので、もしも近畿地方のように対象期間が長ければ発表できないという事態はなかったかもしれません。近年のような異常気象が続く傾向にあるとこの対象期間については見直しが必要になるかもしれませんね。

木枯らし1号は毎年いつ頃に発表される?遅かった年や早かった年は?

木枯らし1号は東京と近畿地方では対象期間が違うものの、いったいいつ頃に発表されているのでしょうか?参考に2009年から2018年の10年間で早かった観測日と遅かった観測日もみてみましょう。

東京地方の木枯らし1号の発表日

  • 最も早い発表:2015年の10月24日
  • 最も遅い発表:2018年の条件に当てはまらず該当なし、それ以外では2012年の11月18日

近畿地方の木枯らし1号の発表日

  • 最も早い発表:2011年と2015年の10月25日
  • 最も遅い発表:2018年の11月22日

ちなみに観測を始めた以後で東京の最も早い記録が1988年の10月13日です。まだ秋の運動会が終わったばかりの頃に冬型の気候になりました。

まとめ

10月半ばごろから気になりだす木枯らし1号は冬の到来と告げる情報であることが分かりました。条件は細かくありましたが、一般人としては、この発表があれば本格的に冬支度をすべきである時期だと認識できれば良いのではないでしょうか。

暖房器具の準備をし、冬の衣服や布団を取り出しておくなど木枯らし1号の発表を区切りにして生活してみると季節の移行が上手くいくかもしれません。是非、情報を活用してみましょう。

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