筑後川は熊本県の阿蘇山を水源として大分県の日田や西の有明海まで流れる九州地方最大の河川です。福岡県朝倉市を流れる原鶴温泉街の目まえに広がる筑後川で初夏から行われる鵜飼漁をご存知でしょうか?
鵜飼舟に取り付けられた電灯に照らされて、夜の川で鵜に魚をくわえさせる漁が今でも行われています。鵜ののどを締めて魚を飲み込めない姿は可哀想な気持ちになりますが同時に「偉い!」とほめてあげたくなります。
今回は、福岡県朝倉市の筑後川で行われている鵜飼観賞船についてご紹介します。お子様連れだけではなく老若男女が乗船しています。めったに体験できないことです。是非、観光コースに入れてみませんか?
(出典:Wikipedia)
筑後川の鵜飼観賞はどこで申し込む?鵜飼漁の時期も知っておきたい!
筑後川の鵜飼観賞をするために申し込み方法や鵜飼漁の時期などが分かると旅行の計画も立てやすいですね。次のような流れです。
鵜飼観賞用お鵜飼舟発着場所
- 筑後川の原鶴温泉付近
ホテル名では泰泉閣前または六峰館前の河川敷ですが、川が渇水中などで船が上流に昇れない場合は六峰館前は乗船できません。
鵜飼観賞ができる時期
- 毎年5月20日から9月末まで
5月20日に川開きの神事が行われると同時にアユ漁と鵜飼が解禁となります。この日の神事は19時から行われシーズン初の鵜飼が20:30より行われます。
鵜飼の開催時間
- 20:30乗船し、およそ50分で終了・解散
乗船予約場所
原則として3日前までに宿泊する旅館に申し込むか、原鶴温泉旅館協同組合(電話:0946-62-0001)に連絡して予約
原鶴温泉地区の旅館では鵜飼観賞をセットにした宿泊プランも準備されています。当日が悪天候により開催されなかったら宿泊セットプランの場合は鵜飼船料金の払い戻しがあるなど、ホテルによって対応があります。
<料金>消費税変動により料金にも変動可能性あり
- 中学生以上の大人:2,200円
- 小学生までの子供:1,100円
10名単位ごとの貸切船にすることも可能ですが、例えば10名乗りは29,700円など通常の料金より割り増しになっています。
また、貸切船では弁当形式の宴会も可能ですがさらに料金が高くなります。乗船時間などコスパを考えると鵜飼船では鵜飼観賞のみで、宴会はホテルでするなど分けることをオススメします。
筑後川の鵜飼観賞屋形船の予約が取れた!当日の流れはこんな感じ!
筑後川の鵜飼観賞をすることが決まった場合、ホテルを何時に出発するのかなど当日の流れが分かるとその日の行動計画が立てやすいですね。当日の流れは次のようになります。
- 20:10前後 ホテル指定場所へ集合し河川敷へバスや徒歩で移動
- 20:30まで 乗船名簿との確認が行われ、指定された屋形船へ誘導される
- 20:30 鵜飼が行われている場所へ川を移動
- 鵜飼を観賞
- 21:20頃 着岸
- その日の鵜の成果を紹介(魚の名前と数など)し、鵜飼のしくみなどを説明
- 21:30解散
屋形船乗船時の衣装
河川敷から屋形船に移動する際に芝生を通ることや、屋形船が薄暗い光に照らされていることから虫よけが必要?と思ったのですが、芝は整備されていて船では蚊に悩まされることもなかったので、浴衣など思い思いの衣装で構いません。
屋形船のオススメの観賞場所
どこでもOK!見えないからと言って、船の片側に人が集まってしまうと船が傾く恐れがあることを注意事項として告げられます。
鵜飼舟の真横に観賞用の屋形船がピタッとくっつきますが、屋形船は鵜飼舟の両脇に順番に寄り添う為、屋形船の左右どちらにいてもしっかり見ることが出来るように工夫されています。焦らずに自分の席の方に鵜飼舟が来るのを待ちましょう。
筑後川の鵜飼の豆知識!鵜が魚をくわえる仕組みや年功序列制とは?
筑後川といえば鵜飼というほどに有名な伝統漁では鵜が魚をくわえる為には絶食の時間がある他、年功序列制だといいます。鵜が年功序列を守っている姿など面白い情報を最後にお知らせしておきます。
筑後川の鵜飼の歴史古いは
筑後川の鵜飼は716年頃には既に始まっていたのではないかといわれています。戦後になって観光の風物詩として有名になっていきました。
鵜飼の鵜の絶食
夜に鵜が「魚を取りたい気分!」にさせる為に、鵜の食事時間は鵜飼の後の1食のみです。その後は一切食べ物をもらわない為、お腹を空かせて鵜飼をする仕組みです。ちょっとかわいそうな気持ちになります。
鵜飼をする鵜匠の技
簡単にできることではなく熟練の紐の締め加減が必要なのだとか。鵜は大きなのどを持っていてそののどをどの程度締めると鵜が元気な状態の魚を蓄えることができるのかなどを考えて毎回その紐を締め付け直しています。
鵜は年功序列制
鵜飼場所まで鵜飼舟が進む間は舟の先端に鵜が数匹並んで「いざ出陣!」という空気をかもしだしています。その光景は大変可愛いのですが鵜は年功序列を守っていて、年齢の高い順に先端から並んでいます。そう思いながら鵜飼舟の出陣風景を見ると更に面白いです。
まとめ
筑後川で行われている鵜飼観賞は乗船賃が必要で何度も見に行くようなものではありませんが、一度は見ておきたい、体験して良かったと思える時間を過ごすことができます。
自分は体験後に鵜の食事時間や締め付けや年功序列の説明を聞いたのですが、知っておいて乗船していればもっと違う視点で鵜飼を見ることができたのに…と思い、是非皆さんにお知らせしておきたいと思いご紹介しました。
是非、福岡県朝倉市の筑後川の鵜飼をお楽しみください。
コメント