近年では SNS や youtube などを使ってで数々の論争が行われております。
論争において一見、論破しているように見えるけど、なんかモヤモヤするといった経験はないでしょうか。そんなときは詭弁術が使用されている可能性があります。
こういった詭弁術を知っておくことで、相手の主張がなんでおかしいと気づくことができるかも知れません。
詭弁術のひとつであるチェリー・ピッキングについてどんなものなのか、その具体例について解説したいと思います。

チェリー・ピッキングとは?
チェリー・ピッキングとは、多くの事例の中から自分に有利なものだけをピックアップして正当化する論法です。大量のサクランボの中から見た目などがよく、自分の欲しい物だけを取り出すイメージが由来となっています。
チェリー・ピッキングの簡単な例を示すと、「1は素数である」「2も素数である」「3も素数である」「5も素数である」、したがって「すべての自然数は素数」である。
もちろん、無視している4や6の自然数は素数ではありません。この例では膨大にある自然数の中から、ごく一部の素数だけをピックアップして例示して、結論づけようとしております。
そんな論法で騙される人なんていないと思われるかも知れませんが、これが結構有効で、マスコミ報道などにもよく使われたりしています。

チェリー・ピッキングの具体例は?
それでは詭弁術のひとつであるチェリー・ピッキングの実際によく使われているような具体例について見ていきたいと思います。
チェリー・ピッキングの具体例1
- A組の佐藤君は成績優秀である。
- A組の鈴木さんは成績優秀である。
- A組の田辺さんは成績優秀である。
したがって、A組の生徒は優秀である。こう言われるとなんとなく、確かにそうなのかなと思ってしまっても不思議ではありません。
しかしA組の生徒が優秀であるかどうかを正確に評価するためには、全員の成績の平均を求める必要があります。平均値が他のクラスよりも明らかに優れていたら、確かに「A組の生徒は優秀」ということになります。
でも多くの人はこの具体例を聞いたとき、例で挙げた3人が成績優秀なので、同クラスの他の人もきっと成績優秀なのだろうと納得してしまうのではないでしょうか。
チェリー・ピッキングの具体例2
- B社の社員Xが暴行事件を起こした。
- B社の社員Yが詐欺事件を起こした。
- B社の社員Zは横領事件を起こした。
したがって、B社は反社的組織である。この例だとB社が社員数が数人の小さな会社の場合はこの結論は間違いとも言えないでしょうが、数千人規模の会社となると、これは誤りです。正当に評価するためには、社会全体あるいは業界全体の犯罪率とB社の犯罪率を比較する必要があります。
しかしながら、実際はB社関係者の犯罪をピックアップして報道されれば、多くの視聴者はB社はとんでもない会社だといったイメージがついてしまいますね。
身近で使われているチェリー・ピッキング
チェリー・ピッキングの手法が人の心理に与える影響は意外と大きく、我々が気づかないうちにマスメディアなどでもよく使われています。
マスマディア報道の落とし穴
マスコミが流す情報の多くは、一般の人では簡単に調べることができません。つまり、マスマディアがもし情報を報道しなければ、その情報は一般人には知られることはほぼありません。
日本人はテレビや新聞といったマスメディアの信頼性がかなり高い傾向がありますが、実際は社特有のイデオロギーが存在することが多いのが現実です。社のイデオロギーにとって都合の良い情報は積極的に発信され、都合の悪い情報は全く報道されないか、されたとしてもあまりわからないように小さく報道されたりすることがあります。
これらのマスメディアが自分たちにとってイデオロギーにとって都合の良いものだけを流して、都合の悪いものは報道しなければ、一般の人は情報の一部だけを見て、物事を判断するしかありません。
第4の権力
マスメディアが立法・行政・司法と並ぶ第4の権力と呼ぼれる由縁もこのあたりにあります。マスメディアは情報を操作する大きな力を持っており、自分たちが気に入らない政治家や組織を世論誘導で炎上させて追い詰めることもできるのです。
マスメディアに執拗にたたかれる政治家や会社、宗教といった組織がありますが、我々はそれをそのまま鵜吞みにせずに他と比較して本当に彼らが突出して悪いのか、客観的に考える必要があります。

まとめ
詭弁の手法のひとつであるチェリー・ピッキングについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この手法が結構身近なところでも使用されていて、多くの人が騙されてしまうかなり有効な方法だということがわかっていただけたかも知れません。
あなたも今までこのチェリー・ピッキングによって納得されられてしまった経験があるかもしれませんが、こういった手法があることを意識してれば、見破ることができるでしょう。


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