秋の七五三のシーズンになると可愛い着物姿のお子様と長細い袋に入った千歳飴をもった家族を見かけます。
七五三には千歳飴を持たせて写真撮影するのですが、その千歳飴には数々の疑問があります。
- なぜ千歳飴はあんなにも細長いのか?
- そもそも飴でなくてはならない理由があるの?
年齢の数だけ千歳飴を入れるとも聞きました。あの甘い飴を7歳だと7本も食べるなんて食べ過ぎではないの?家族で分け合ってはいけないの?袋だって松竹梅や鶴が描かれているけれどあんなに凝ったデザインでないといけないの?
今回は千歳飴に関する疑問を解決します。これが分かれば「こうでなくてはいけない!」から解放されるかもしれません。
七五三の千歳飴は飴でなくちゃダメ?飴が細長いのはなぜ?
七五三の千歳飴は細長いので子供がなめていると袋や手がベタベタしてしまうので、こんなに細長い飴ではなくて、一口サイズのキャンディのように包装してくれれば良いのにと思った事はありませんか?なぜあんなに細長いのでしょうか?
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千歳飴の飴はさらし飴!飴は砂糖菓子で、貴重で高価なものでごちそうだった!
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さらし飴は何度も水飴を引っ張って重ねて…と粘り強さが秘訣!
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良く伸びる縁起物=長寿の縁起物
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千歳=千年
子が千年も粘り強く、健康でいられるようにといった願いが「長い飴=細長い」飴になったのが千歳飴の由来といわれています。(由来には諸説あり)
また、おめでたいものとして紅白の飴になり長さについては直径15mm以内で長さは1m以内と決められています。1mもの長い千歳飴だなんて子供が憧れそうですね。
市販の一般的な飴は取り出し易いように個装される時代になったにも関わらず、千歳飴は相変わらず食べやすい大きさではなく細長く、親の思いがつまったままの形状であることが分かりました。
では、今度は千歳飴は年の数だけ本数を入れるというのですが、それについても由来をみてみましょう。
七五三の千歳飴は年の数だけ準備?食べる時に割ったらダメ?
七五三の千歳飴は紅白の2本ではなく、最近では年齢の数だけ準備する傾向にあります。
また、あまりに長いので子供に全部を長時間、口にくわえさせると虫歯になりそうなので割って食べたいと思うことがあります。良いのでしょうか?
千歳飴は年の数だけ準備する!
しかし、砂糖が貴重な時代にはせいぜい紅白各1本を準備するのが精いっぱいでした。現在では写真館でもらえるような粗品は2本であることが多いですが、注文できる場合には年齢の数だけ揃える傾向にあります。
千歳飴は子供だけで食べずに家族で分けあえる!
縁起物だが割って食べても良い!
縁起物で1本丸ごと食べるものとはいえ、子供には食べにくいです。飴は固いので包丁で切るのは難しい為、袋の中に入れたまま硬い物で砕いて皆で縁起を分け合って食べると良いです。
子供の気持ちになると細長い飴を独り占めしたい!かもしれません。親が食べ方や汚れなどに配慮できれば子供が丸ごと食べてしまうのも良い思い出になります。
七五三の千歳飴の袋のデザインに松竹梅や鶴が必要?園で手作りする時は?
七五三の千歳飴のデザインには何やら複雑なものが多く、松竹梅や鶴などが描かれています。幼稚園や保育園で袋を手作りすることもありますが必ずそのようなものを入れなくてはならないのでしょうか?
千歳飴袋のデザインの意味
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寿:おめでたいお祝いという意味
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松竹梅:松竹は冬も緑であることからその強さと、梅は寒い冬を越えて花をさかせる忍耐などを意味して強さや健康を願う
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鶴亀:長寿を願う
これらの縁起ものが描かれていました。さて、幼稚園や保育園で手作りする時は絶対にこれらを描かなくてはならないのでしょうか?
- 園児に描けない!
- 必ずしも全てを描く必要はない!
- 極端に言えば、長細い袋を動物のキリンに例えてキリンの絵を描くだけでも立派な千歳飴袋になる!
あとは七・五・三と書かれたシールでも準備して袋に貼れば完成です!縁起物ですが難しい絵ではなく記念になる袋が出来ると良いですね。
まとめ
七五三の千歳飴の疑問が解決しました。
- 飴は何度も伸ばして作る粘り強いもの
- 細長くて粘り強くて長寿を願っている
- 年齢の数だけあると良い
- 飴は砕いても良い
- 絵には縁起物が描かれている
何よりお子様の成長に感謝し、これからの健康を願うその年にしかないイベントです。縁起物の由来などが分かったので、あとは現代風、家族流にアレンジして楽しみましょう。
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