健康保険には会社や組合が加入している全国健康保険協会などやそれ以外の人が加入できる国民健康保険があります。毎月、健康保険料を支払うことにより、医療費などのサービスが受けられます。
でも、それだけじゃないんです!医療費が高額になった時や出産や死亡など一生何か役に立つ制度があります。
今回は、健康保険に加入していると医療費がどのようにお得なのか? 一見高い保険料ですが万が一の時に安心できる医療診療が受けられる健康保険の仕組みをご説明します。尚、基本編の為、さらに得する制度は別の記事でご紹介します。
健康保険ってどんな制度?
日本では国民全員が何らかの公的医療保険に加入するという国民皆保険制度により誰でも医療機関にかかることができますが、まずはその仕組みについてご説明します。健康保険に未加入の時の加入方法もご紹介します。
医療保険制度の種類
- ①協会けんぽ(中小企業のサラリーマンなど)
- ②健康保険組合(大企業のサラリーマンなど)
- ③共済組合(公務員など)
- ④国民健康保険(①②③以外の人)
他に後期高齢者医療制度など一定の年齢以上で加入する制度など多種あります。国民皆保険制度があるので、国民はいずれかに加入し保険料を納める必要があります。
国民皆保険制度とは?
国民皆保険制度というのは簡単に言うと、
- 医療機関を患者が自由に選択できる
- 負担額が医療費の1割から3割などで安く診療を受けられる
- 保険料を納める必要があるが、公費でも負担をしてくれている
つまり、健康保険料は保険協会などに加入して支払っていく必要があるものの公費でもそれを負担してくれているので、一見高いなあと思う健康保険料でも支払っておくと高額な医療費を全額負担することなく支払いが安く済んでいます。
退職後などで保険に未加入だった場合どうする?
退職後などで職場の保険に加入していない場合は区役所へ行き、国民保険への加入手続きをする必要があります。
ただし、保険料については未加入期間にさかのぼって支払の必要があります。未加入後に「今月分から加入したい」という希望はダメです。一応、低所得者などへの軽減措置はあります。
退職して健康保険料を支払う必要がなくなった!なんて喜んでいたら、後で困ったことになります。
専業主婦以外で会社などに所属していない場合やパートなどで職場での健康保険への加入ができない場合など、各種公的医療保険に加入していない場合は国民健康保険なら加入することができます。
健康保険の支払い額は何で決まる?
健康保険の支払いは個人の収入によって違い、高収入の人はそれなりに保険料も高くなりますが、きちんと支払うことで万が一の手術や輸血などの際にも遠慮なく安心して診察を受けることができます。
健康保険料の算出例としては協会けんぽなどの社会保険の場合、4月5月6月の給与の平均額で算出され、9月分から8月分に適用されます。尚、給与変動など算出方法は複数例あり、これに限りません。
保険料の支払い額は基本的には収入と都道府県ごとの区分で算出され、年間の保険料算出後に月割にして払うことになります。
一見、高額なのでまれに滞納してしまう人も出てくるのでしょう。しかし、それに見合った収入もあるはずなので支払いはしっかり行いましょう。
健康保険に加入して受けられる制度は?
健康保険証を医療機関に提示することで窓口での支払い額が1割から3割負担になるのは知られていますが入院時の食事代なども一定額で済んでいることをご存知でしょうか?
療養給付
医療機関の窓口での支払いが自己負担分だけで済みます。負担金以外の部分は健康保険協会などから医療機関へ支払われています。
入院時食事代
低所得区分の人から一般の人まで区分は色々ありますが、入院時の食事代が一定額になる制度です。
まとめ
そもそも日本国民は何らかの健康保険に加入しなくてはならないので損得なんて言うものではありません。一見、高い保険料ですが医療を安心して受けられます。さらに健康保険によって得られる手当などを別のサイトでもお伝えしていきます。
実は我が子が10万人に1人か2人の発症といわれる難病にかかった時のことです。看護師から驚く話を聞きました。特殊な成分のみの輸血を受けましたが保険診療でなければ900万円かかるものでした。
健康保険に加入していない人は900万円も自費診療となってしまう為、その治療を拒否することがあったそうです。
看護師から我が子に言われたことが「両親がしっかり健康保険料を払ってくれていたから治療できたんだよ。両親に感謝してね。」でした。いつ何が起きるか分かりません。加入していない場合はすぐに国民保険の加入手続きを行いましょう。
コメント