そういえば家庭科の授業で習ったかも…の落し蓋の役目を正しく言えますか?冗談で聞く「鍋のフタを床に落とした」というのは、冗談ではなく本当にそのような人に出会ったことがあります。思い込みは怖いですね。
落し蓋は100均ショップで販売されているとはいえ、あまり料理をしないような人には邪魔な道具は買いたくありません。そのような時には何かで代用できるのでしょうか?
今回は、落し蓋の役目や「落し蓋」という調理具が無い場合には何か代用できるものはないのかについてご説明します。あまり煮物をしない人には正直いらない調理具ですが、煮物をするなら便利で良いものです。
落し蓋って何?その役目とは?
煮物を作るときにレシピに出て来る落し蓋は、鍋の中に置く汁気のフタのようなもので味付けや煮崩れ予防に関係があるのいうのですがそんなに違いがあるのでしょうか?
落し蓋の役割1:味の染み込みを左右!汁気に浸かっていない部分に味ムラが!
煮物はしょうゆや砂糖を入れてグツグツ鍋にかけますが沸騰させるのではなくゆっくりと煮続けます。
その際にもしも…里芋やこんにゃくが汁気の表面に浮いていたら汁気に浸かっていない上の部分だけしょうゆが染みて行かずに白残りします。見栄えが悪い上に味の染み方も悪くなります。その為、落し蓋で食材を沈めてしまうことで味ムラを防いでいます。
落し蓋の役割2:煮崩れ防止!
煮物を作る際、最初は汁気が多くて煮詰めていくと具材が汁気を吸っていきます。その最初の時に汁気の中で具材がグツグツ、ユラリユラリとぶつかり合い根菜類のように固いものでも原形をとどめずに崩れてしまうことがあります。
最初から落し蓋をしておくと具材を適度に押さえているので無駄に揺れ動くことが無く煮崩れしません。
落し蓋の役割3:ゆっくり蒸発して染み染み!
長時間煮込むので蓋がないと汁気が蒸発してしまい、味が具材に染み込む前に焦げ付くほどに鍋がカラッカラになってしまいます。落し蓋をすることで蒸発がゆっくりになり、上手に味を含ませることが出来ます。
このように落し蓋は煮物を上手に仕上げる大切な役割があります。味をしっかり中まで含ませたい料理には必ず使いましょう。
落し蓋の素材の特徴をしって適した料理を作ろう!
落し蓋を使った方が良さそうなことが分かりましたがそもそも落し蓋はどんな素材なのでしょうか?持っていない場合の代用はアルミホイルやキッチンペーパーでも良いのでしょうか?お皿なども重しになりそうですが…
落し蓋は木製や金属製が主流だったが今はシリコン製も!
落し蓋は鍋の形に合うように丸型で取っ手がついていて素材は昔は木製、徐々に手入れがしやすいステンレス製へと変わっていきました。さらにはシリコン製も出てきました。
落し蓋の素材の特徴は?どんな料理が向いてる?
木製の落し蓋
- 他の素材に比べると重い
- 臭いや色がつくとお手入れが大変…
- 木製なので湿ったままだと黒カビが!昔ながらの板のまないた同様に洗ったあとは乾燥させ、時々天日干しが必要
適した料理:巾着の煮物やこんにゃく煮など重い木製の落し蓋で押さえられても煮崩れしない具材に適しています。
金属製の落し蓋
- お手入れが超簡単!ステンレスなので洗剤でサッと汚れが落ちる!
- 軽い
- うちわの様に広げられて大きさを調整できるタイプもある
適した料理:脂身の多い肉と一緒に煮込む肉じゃがや筑前煮などが手入れを考えた場合に適しています。
シリコン製の落し蓋
- カラフルなので可愛い!
- やわらかいので具材により密着し易い!
- 汁気に密着するのでアクがくっついて一石二鳥
- 手入れは油汚れやアクがついた場合はサッとは洗えず少々面倒(ゴムが油ぎった状態を想像してみてください)
適した料理:魚の煮物など崩れやすく密着性も必要なものに軽くて柔らかいシリコン製をおすすめします。
落し蓋がない時の代用はアルミホイル意外にもある?
落とし蓋の役目についてはご理解していただけたと思いますが、その代用品として、よくいわれるのがアルミホイルです。
アルミホイルを使っていると結構コスト的に痛いとか考える方は、自宅にある皿やクッキングペーパーでもOKです。
木製の落し蓋の代用:皿・鍋の蓋
木製のように重みを必要とする場合には鍋より一回り小さい皿や鍋の蓋で代用可能です。ただし縁がついていない皿は重い上に熱いので取り出す際にヤケドをしないようにご注意ください。
ステンレス製の落し蓋の代用:アルミホイルやクッキングペーパー
アルミホイルはクシャクシャにした後にゆっくり広げて表面に少々押さえつけるように置きます。クッキングペーパーは静かに表面を覆うように置くだけですが、丈夫なクッキングペーパーでないと紙が破れて食材と見分けが付きにくくなることがあります。アクも取ってくれるので一石二鳥です。
シリコン製の落し蓋の代用:ステンレス製と同じ
シリコン製の落し蓋の代用は基本的にステンレス製のものと同じです。
まとめ
落し蓋の役目などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
落し蓋はたまにしか必要がないと思う人にとっては代用できるアルミホイルやクッキングペーパーなどを活用すると良いですね。それにしてもシリコン製の落し蓋は色や模様が可愛いです。
落し蓋がほしいけどコスト的に購入に踏み切れないといった方は、今どきは100均ショップでも、落し蓋は置いているので、一度確認してみるのもよいでしょう。
キッチン道具がお気に入りのものだとテンションも上がります。是非、落し蓋を使って味がしっかり染みたおいしい煮物作りに挑戦してみましょう!
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