ピンからキリまでやサバをよむという言葉はよく聞くし、使っているのですがその意味や語源が可愛くて楽しいのでご紹介したいと思います。
ピンキリはポルトガル語が語源だとかサバをよむについては、鯖が大漁で嬉しいはずなのに数をごまかしたくなるほどに苦労していた様子が分かる語源など思わず吹き出してしまう多数の説があります。
正しい使い方をしているのか思い出しながらピンキリとサバをよむの語源や意味について確認してみませんか。では、ご紹介します。
ピンからキリまでの語源?正しい意味を知ってる?
ピンからキリまでのことを略してピンキリと言っていますが、ピンやキリの語源は諸説ある中でもポルトガル語からできたと言われる説をよく耳にします。では、その語源や意味をご紹介します。
ピンからキリまでの「ピン」とは
- ポルトガル語のピンタが語源で点を意味
- かるたやさいころの1をさしている
このことから「ピンから」とは数字の数え始めの「1から」という意味合いを持っています。ピンからキリまでの「キリ」とは
- キリが良い
- キリとは区切りをさしている
- 区切りなので最後を意味する
といった日本語語源の「最後」として、1から最後までという意味に読み取ることが出来ます。
今では1から最後までは悪いものから良いものまでという意味にも使われる他、大小などのように特定できずに反対語に及ぶまでのことなど多種にわたる時に使われるようになりました。
サバをよむの語源には大漁に苦しむ漁師がいた?
年齢のサバをよむや点数のサバをよむなど数をごまかす時に使う言葉には、諸説ある中、大漁に苦しむ漁師の苦労から生まれたと言われている説があります。いったいどういうことなのでしょうか?
そもそもサバをよむの意味は「都合の良いように数や年齢をごまかすこと」というように、確かに数をごまかす時に使う言葉です。その語源は
- 鯖があまりに大漁に獲れてしまう魚だった
- 鯖は鮮度がすぐに悪くなるため、早く数えなければならなかった
- 大漁であるにもかかわらず早く数えることが大変だったので、適当に数を数えるようになった
このことから適当に数を数えることをサバをよむと言われるようになりました。
さばをよむの他の説もやっぱり魚に関係!魚市場や寿司屋説とは?
さばをよむの語源は大漁の魚を数えるのが大変だったからというものでしたが、その他の説では魚市場や寿司屋から生まれたとも言われています。さて、これはどういうことなのでしょうか?
江戸時代には魚市場をいさばと言っていたから!
当時、魚は数で取引されていました。鯖に限らず水揚げされた魚をいちいち数えていては日が暮れてしまいます。その為、市場独特のリズムに合わせて早口で数えており、そのことを「いさばよみ」と言われていました。
それがだんだんと「い」が省略されて「さばよみ」となり「さばよむ」から「さばをよむ」と言われるように転じたとされています。他には寿司屋説があります。
寿司屋が勘定を確認するためのごはんつぶが生飯(さば)と呼んでいたから!
こちらも江戸時代と言われています。お客に提供した寿司の数を勘定の際の確認の為にごはん粒で代用して、たらいにつけていたそうです。
そのごはん粒は寿司屋でさばと呼んでいたことからサバをよむと言われるようになりました。この説も本当のような気がします。他には
京都に鯖街道を通って魚を運ぶ際の日数や数に関わる説!
現在の福井県から京都へ続く鯖街道と呼ばれる道で鯖などの魚を運んでいました。
その際に傷み易いのでいかにも早く着いたかのように「日数をごまかす時」に使ったとさせる説や、傷みによるロスを考えて「数を多めに運んだ」説などもあります。魚は鯖だけではありませんでしたが、鯖は多く入っていたそうです。
実は他にも仏教に関わる説や沢山(たくさんではなく、この場合はさわやま)からサバに転じた説などまだまだありました。中でもご紹介した大漁説や江戸時代の魚市場説はよく言われる話なので知っておくと楽しいです。
まとめ
ピンキリの語源がポルトガル語とまでは知っていても1など始めという意味合いがあったのは驚きました。サバをよむは大漁の魚を数えていた漁師さんを想像して、つい笑ってしまいます。
サバをよみたくなることは人生の中で何度も訪れます。どのくらいまで許されるのか気になりますが、相手に笑ってもらえる程度にとどめておきましょう!
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