2月下旬から少しずつ春の気配を感じる頃につくしはグンと背を伸ばします。
つくし自体が特別においしいとかハーブのように香りが良いということではありません。山菜のようなもので独特の風味や味があり「春を感じる」味なのです。
食べてみてほしいのですが、初心者にとって「つくしの疑問」があると思います。
- いつ頃に採れるの?
- どこで採るの?
- どこが食べられるの?
- どうやって下処理するの?
- どんな料理があるの?
これらについて、ご紹介します。つくし採りは子供が大変喜びます。旬の食べ物は体にとっても季節の変わり目を知る良い食べ物です。是非、ご家族や友人とチャレンジしてみてください。
つくしが採れる場所は?どの状態で収穫?
つくしは畑に植えて育てるものではなく、田んぼなどの「あぜ道」に勝手に生える植物で、早ければ2月下旬から生えて3月ぐらいまで収穫可能です。料理に向いているつくしの見分け方は頭で、下処理がしやすいのは「はかま」で見分けます。
つくしが生える好条件
- 栄養たっぷりの田んぼや畑のあぜ道など
- その付近の用水路の土手などの柔らかい土
- 上記の中でも人が踏まない場所や生い茂った草の中など
つくしが採れる時期と期間
- 雨が降った後の晴天の日に一気に背を伸ばす傾向に!
- その後は1週間もするとすぐにスギナになってしまう!
つくしはスギナと言われる植物の胞子茎です。放置するとスギナという短い棒のような葉が上に向かって生えた植物に変化してしまいます。例えるならばクリスマスツリーが鉛筆サイズになって、葉は少な目で上向きに生えているような感じです。
良いつくしを見つけるコツ
検討をつけて田んぼのあぜ道などにしゃがみ、視線一帯を見渡すと集団で生えているつくしがある(あまり見つからない時は勇気をもって場所移動)
- はかまは1つ1つ取り除く必要がある為、茎が伸びてはかまが少ないものが便利
- 倒れていないシャキッと上に伸びているもの
- 頭は2つの選び方があり、好みによってわかれる
- 苦みが苦手な人は頭が開きまくって緑の胞子があまりないものを
- つくしの風味を味わいたい場合は、若干緑の胞子が頭に残っているものを
自分が好むつくしは25cm以上で、はかまとはかまの間隔があいているものです。下処理が簡単です。短くてもスギナになっていなければ食べられます。
つくしの下処理の方法や食べられる場所が知りたい!
つくしの下処理ってどんなことなのか、またどの部分を食べているのか初心者には分からないですが簡単です。
つくしは、はかまや根っこ以外は食べられます。つまり、はかまを取り除く必要があります。
はかまとり
では、はかまとりについて説明します。
- つくしを採ったその日に行う
放置すると…水分を多くふくんだ弱い植物なのでヨレヨレになって、はかまを取り除きにくくなります。
- 机いっぱいや玄関いっぱいに新聞紙を広げてつくしを半面に置く
- はかまを1つ1つ取り除く
はかまを爪や指の頭でつまみ、もう片方の手でつくしを横にクルクルと回せば一周してはかまが取れます。
- 半面にはかまを取ったつくしを置いていく
- はかまは捨てる
下ゆで
次は下ゆでについてです。
- 鍋に水とつくしを入れてゆがく
すぐに緑の湯になってしまいますが大丈夫です。
- ①をザルに流し、水を入れ替え再び鍋でゆがく
- ①②を2回から3回繰り返す
完全に緑色がなくなる必要はありません。鍋のつくしが見える程度の色になったら大丈夫ですし、ゆがきすぎるとつくしの風味が無くなります。
つくしの下処理の裏技は水につけてからはかまを取り除く!
つくしの下処理をご紹介しましたが、一般的には緑色の胞子が爪の中に入り、指先にも色づいて2日程度は色素が取れません。それを防ぐための下処理の裏技は事前に水につけることです。
つくしを家に持ち帰ったらすぐにバケツの中に水をはり、つくしを浸す!
これにより、利点が2つあります。
- 帰宅までにヨレヨレになったつくしが元気に復活し易い
- 緑色の胞子がバケツの中で一旦落ちるため、はかまを取る際に指などにつきにくい
そして、その後は通常の下処理同様にはかまを取っていきます。かなりポイントが高い裏技です。おすすめします。
つくしの食べ方はどんな料理が向いている?
つくしは下処理さえ終われば冷凍保存して、使いたい分だけ調理できますし、色んな食べ方があり、しかも簡単なものばかりです。
ニラやもやしなど細くて水分が多い野菜と同様の調理ができる!
例えば
- 卵とじ(しょうゆなどで甘辛く煮て卵でとじる)
- 天ぷら
- バター炒め
- つくだに
- お好み焼きのキャベツの代用
まとめ
つくしは下処理をしていただきましょう。下処理は水に浸すのは一見、手が濡れて逆効果に思えるのですが大変良い方法です。
つくしはニラなどのように熱を加えると一瞬にして採った分量の3分の1程度に小さくまとまってしまいます。料理に使う時は食べる人数に応じて収穫する必要があります。
たくさんはかまを取り除くのは、きつい作業なので無理せず1食分程度の収穫にして季節感を味わうことをおすすめします。是非、初のつくし料理にご挑戦下さい。
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