毎年春を中心に行われる家庭訪問ですが、その時間に自宅に居なければならないので、働いている親や家庭に不都合がある人にとっては、非常にやだと感じることでしょう。なんとか断りたい気分です。
それに家庭訪問に伴う家の片付けなどを考えると、たった20分程度のことなのにかなり大がかりな準備が必要です。
家庭訪問を本気で断りたい方の理由や改善策や妥協案などを見てみると少しホッとするかもしれません。毎年のことなので心が楽になるようにお話していきます。
家庭訪問を断りたい時の理由は何が良い?
家庭訪問を断りたい時は素直に、理由をお伝えしてみましょう。例えば、
- 家族の病気や状況により家庭に入れることが困難
- 仕事の都合が合わない
避けた方が良い理由は、
- 忙しくて「家を片付ける時間がない」
単純にこれだけではどの家庭も同じ状況だと言われても仕方がないでしょう。ただし、それにもう少し加えて
- ゴールデンウィークに向けて一番忙しい時期なのでどうしても1時間でも職場を抜けられなく、ご理解をいただきたくお願いいたします。
- 職場の事情でどうしても抜けられないので、今年の家庭訪問は勝手ながらお断りさせていただきます。尚、時期を見て学校に伺うことは可能です。
- 家の中ではなく玄関でもよろしければお願いします。
学校としては家庭環境を見たいという本音はありますが、せめて学校に伺うとか時期をずらすという妥協案を設けてみてください。もしかすると、あえて時期を設定しなくても先生が次第に子供を理解し、運動会などで父兄に会うことで「必要なし」と判断するかもしれません。
新学期は先生のこと、親のこと、子供のことなど全てをお互いに知らない時期です。知っておくことで不要な誤解がなくなるのは家庭訪問のメリットです。
その互いが打ち解けられれば後に問題が発覚することも少ないでしょうから、可能な限り先生と顔を合わせるチャンスができると良いですね。
家庭訪問を断りたい理由の一覧
新学期は憂鬱なことが多いですね。PTA役員決めに始まり、家庭訪問、子供会などに入っていると新入生歓迎会などの開催など子育ては大好きでも、このような関わりが嫌いという人は多いのではないでしょうか。
家庭訪問を断りたい人にとって、その理由は、だいたい次のような感じです。
①多忙
忙しくて会社を休みたくない。特に兄弟児で日程を合わせてもらえなかった場合は2回も会社を休む必要があり、無理!
②部屋が汚い
仕事もあるのに部屋を片付けられない!
③病気や精神的に良くない状況
精神的に落ち込んでいて、人と話すのが精いっぱいで家に入れるとなるとおもてなしなども必要なので気力がついていけない。余計憂鬱になる。
④産後
出産後間もなくて寝不足なので、そんな余裕はない!
⑤介護
家の中に要介護者がおり、部屋が臭うので入れるのがやだ!
⑥不登校
不登校児が当人、または兄弟児にいて訪問者を受け入れない方が良い状況である。
⑦不要だと思う
そもそも家庭訪問の必要性を感じていない…。
など切実です。⑦についてなぜ、学校側が必要としているのかは後ほど触れますが、どれも「そうよね。わかるわかる。」と慰めたくなるような事情です。
家庭訪問を断りたい人に対しての先生の考えは?
家庭訪問を断りたい人に対して、なぜ周囲や先生が「いやいや考え直して…」というのかというと
- 正式に文部科学省より家庭訪問について実態把握のために求められている。
- 家庭の状況は他人にはわかり得ないことですが、周囲は「家庭訪問の掃除ぐらい年に1回なんだから、それをしないのは、怠慢。やる気になればできるはず。」と勝手な思い込みをされている。
- 病気や精神的な理由は、個人によって理解度が変わる。
家庭の事情は、わかってもらおうと思うと辛いです。誰しも苦労やそれを乗り越えた経験はあるのでしょうが、究極の状況は家族でさえ理解できないこともあるでしょう。断りたい理由は正直に持っていて良いと思います。
ただ、学校としては…
建て前上は、「個人的な話を学校ですると、他人に漏れるので家庭訪問を…」などと返答されてしまいます。一応「生徒の状況把握」をしなくてはならなくて行っており、強制的にしなくてはならないというものではありません。
ただし問題になるのは…
- 虐待児が家に居る
- 家庭に不審な人物が出入り居座っているなどの状況を先生が把握できない
- 後に何か刑事事件などになった場合に学校側が「確認もれ」などと言われるのを避けたい
- 通学路の確認
という本音があるからのようです。
まとめ
実は、家庭訪問をのべ27回経験した自分でも1度だけ断ったことがありました。職場の管轄エリアに震災がおき、昼食や飲料休憩もできないまま深夜残業及び終電ギリギリの中で、そうそう…トイレも一瞬のスキに走って済ませるほどの究極の日々が2ケ月続いていました。
その真っ只中での家庭訪問だった為、断りました。その際は、融通してもらい土曜参観後に学校の個室で面談という形で行いました。しかし、どうやら後で年配の先生に「家庭」に訪問していないことを注意されていたようです。
先生によっても対応の仕方は異なるようです。しかし、本当の理由があるのならストレスをかかえることなく素直に伝えてみてはいかがでしょうか。
強制ではないものの規定にそって行われていることなので、家庭訪問を断りたい時は「交渉」が必要です。互いに妥協案を見つけることも必要です。無理せずに。
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