長崎市の旧居留置に作られた石畳の坂道です。よく聞くけれど観光名所?長崎市に行ったら有名なのかしら?原爆投下された長崎市で残っている貴重な建築物もあります。江戸時代から明治時代の日本の風景に似合わない洋風館が建ち並んでいます。
名前だけは有名ですが、何があるかイマイチ把握しにくいオランダ坂です。どんなところなのか見所をご紹介します。
オランダ坂の見所1:石畳
オランダ坂は特に賑わう所ではありません。明治時代の異国情緒を味わう坂です。
- 異国情緒たっぷりの石畳の道は幕末から明治にかけての西欧人が実際に歩いた
- 小雨が降った後の濡れた石畳の風情が見所
- 石畳の沿道にある洋館を見て回る
- 坂の途中からみえる長崎港など望む
- きつい坂道が長崎らしい
- 長崎感あふれる路面電車に乗って、終電の石橋電停を下りてすぐ
というのがまずはオランダ坂の見所の石畳です。
オランダ坂の見所2:東山手洋風住宅群
居留置時代に建築された洋風の住宅です。現在は山手地区町並保存センターなどとして見物できます。
- 有料もあるが無料で入れるところもある
- 外国人が住んでいた雰囲気が残る場所
- かわいらしい洋館が良い!
- 狭い路地と坂道の中でよく、建てられたものだと感動!
- 建物の1つ「地球館」では普段はカフェを楽しめる
- タイムスリップできる静かな場所
その中でも、次の2つは特に有名な見所がある洋館です。
オランダ坂の見所3:東山手十二番館
東山手十二番館は、初期洋風建築として残されていて、近くの活水女子大学が運営している歴史資料館として活躍中です。当初ロシア領事館で、その後宣教師の住宅になったので館内ではミッションスクールの歴史が紹介されています。
- 幅の広いベランダ…うらやましい
- 幅の広い廊下…江戸~明治時代に住んでいたとは思えない!
- 大きすぎる部屋…誰が来るの?毎日来るの?大きすぎ!
- 洋風なのに日本の瓦なのが可愛い
- ミッションスクルールで利用した椅子、テーブル、タイプライターなどを展示
- テラスはロケにも使われる南山手を見渡す景色が綺麗
- ベンチに座ってもOKなので一休みに利用
やっぱりうらやましい。それしかありません。
オランダ坂の見所4:古写真資料館・埋蔵資料館
居留置時代からの長崎の写真147枚がパネルで残されています。資料館として訪れても勉強になります。
建物は決して豪華とか派手というわけではないのですが、すっきりした洋風の作りは子供が大好きなうさぎのキャラクターのシルバニアンファミリーなどが住んでいそうな感じで可愛いです。
写真家の人ならご存知の写真の開祖といわれる上野彦馬の偉業や日本での写真の歴史がわかる資料館です。写真の他にも長崎市内で出土した江戸時代の埋葬資料も展示されています。
なぜオランダ坂と言うの?
オランダ坂と呼ぶようになったのには諸説ありますが、長崎の人が長崎に住んだ西欧人を「オランダさん」と呼んだことからつけられたと言われています。
長崎のオランダ坂は分岐して3ケ所あります。1つ1つの坂には名前があり誠孝院前の坂、活水坂、活水学院下の坂です。これらをまとめてオランダ坂と呼んでいます。
ちなみに全国にもオランダ坂と呼ばれるものがあり、神戸の異人館に通じる北野のオランダ坂や新潟県の金谷山のオランダ坂など全て、外国人に関する町である為、当時の日本人は外国人=オランダ人と呼んでいたのではないかと言われています。どれもおしゃれな洋風のムードがある坂道です。
静かな異国ムードの石畳のあるオランダ坂ではロケが行われたり、長崎出身の歌手が歌詞にして歌ったりと芸術的な描写が似合う場所です。
まとめ
オランダ坂の見所について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
オランダ坂はグラバー園につながる道だと紹介されるので、良く間違われるのが「グラバー坂」です。この坂道は大変人が多く集まる観光名所で両脇に店が連ねる、まるで京都の清水寺の参道のようなところです。
実は自分は長崎に毎年行きこの賑やかなグラバー坂に行きたいのに、ついナビを「オランダ坂」に設定してしまい「到着しました。」というナビの声で「ああ…間違えた。」と思うのです。勘違いしている方も多くいるようで、口コミにも誤っている人がいます。
今回ご紹介しましたオランダ坂は長崎の有名な観光名所ですので車を駐車して歩いて、ゆっくり見所を1つ1つのぞいて見ると良いです。
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