佐賀県の吉野ヶ里遺跡は失礼ながら自然が豊か過ぎる場所にあります。ですが、観光するその日が晴れだとは限りません。
「せっかく旅行で計画していたので雨天決行…だけれど楽しめるのかしら?」
子供の為に1度は行きたかったのに…。
確かに、吉野ヶ里遺跡というと広い土地の中に高床式住居などが点在している写真を多く目にするので、それ以外に見所があるのだろうかと不安ですね。
ですが、ご安心ください。吉野ヶ里遺跡には雨天でもこの遺跡は見学できる屋内施設もあります。それでは、雨天時の吉野ヶ里遺跡の楽しみ方についてご紹介していきます。
吉野ヶ里遺跡を雨天でも見学できる3コース
雨天時にはこの3ゾーンを制覇しよう!
吉野ヶ里遺跡は大きく5つのゾーンに分かれています。
- 入口ゾーン
- レストラン
- 環壕集落ゾーン
- 古代の原ゾーン
- 古代の森ゾーン
雨天時には入口から近い次の3ゾーンを制覇すると、満足度は高いと思います。では、その見どころについて紹介していきます。
①吉野ヶ里遺跡の入口ゾーン
まずは吉野ヶ里遺跡の入口ゾーンについてです。ガイダンスルームやミニシアターがあります。
ガイダンスルーム
吉野ヶ里遺跡の概要や主な施設についてパネルや映像で理解できます。遺跡巡り前に見て行くと、実物を見た時にイメージがわきやすいです。
ミニシアター
蘇る弥生の都市という映画で、吉野ヶ里遺跡の歴史や整備される過程などを知ることが出来ます。
②レストランやお土産店
レストランでは有田鶏と茸のカツとじ膳など吉野ヶ里ならではの地元食材を使用した料理が楽しめます。古代米という赤米を使用したごはんもあります。
是非、古代の雰囲気に浸ってみてください。また、もちろん雨でもお土産店は楽しむことができます。
③吉野ヶ里遺跡の環壕集落ゾーン
入口ゾーンの向こう側にはすぐに環壕集落ゾーンがありますので、雨が降っていても傘をさしてでも、せっかくの吉野ヶ里遺跡のメインは見て行きましょう。
竪穴住居や高床建物や煮炊き屋
竪穴住居や高床建物は吉野ヶ里を代表する復元コーナーです。屋外に点々とある為、雨だと足元はぬかるんでいるかもしれません。
お気を付けください。模型ではなく実物の復元の為、中に入ることもできます。涼しい?暑い?体験してみてください。「アレッ意外…」と思うかもしれません。展示室では多くの出土品を見られます。
北墳丘墓
北墳丘墓は歴代の王が埋葬されていた特別なお墓で外観を復元しています。
雨天であっても、ここまでが見られれば、まずは最低限の吉野ヶ里遺跡を見学出来たようなものです。一応、その先には何があるのか簡単にご紹介します。晴れた日に、もう一度来てリベンジするとよいでしょう。
吉野ヶ里遺跡の奥に行くと出会う自然ゾーン
晴れの日だと自然ゾーンを楽しむのがおすすめです。
古代の森ゾーン
古代の森ゾーンは弥生時代の森に近い植生を再現しています。その植物の展示や植物を使った体験プログラムがあります。予約が必要なものがありますので、確認してお出かけください。
古代の原ゾーン
古代の原ゾーンはスポーツやバーベキューや遊具がある広場です。トランポリンやローラー滑り台やアスレチックなど子供達が楽しく遊んでいます。晴れた日だと足を延ばしてここまで来ることをお勧めします。
吉野ヶ里遺跡で見たい弥生時代を思わせる花々
梅雨入りするといつもよりは、客足が減るという吉野ヶ里遺跡の説明があります。
しかし、梅雨時期に開花する珍しい花もあり、是非見てほしいという広報活動がありました。その花たちを紹介します。
オカトラノオ
聞きなれない名前ですが、小さな花が根元から咲いています。バナナのような曲がり方でその周囲に小さな薄紫の花がたくさん咲いているという感じです。
ねむのき
線香花火のような花で、糸状の花弁が真っすぐに周囲に伸びた赤味がかった花です。花というよりはまさに花火の光景です。
カワラナデシコ
遺跡エリアではたくさん見ることができるカワラナデシコは日本の女性を表す「大和撫子」の語源となっている花です。大和と邪馬台国と卑弥呼に関わるとされる吉野ヶ里遺跡で「大和撫子」と関連するカワラナデシコが咲いていることは、やはり何か通じているような気にさせます。
紅花
1万平米の畑で栽培されている紅花です。紅花は開花時期に花弁を摘み取って園での染色体験に使用されています。雨天の中、古い時代の色褪せた出土品を見た目にはオレンジや赤などの花が目に鮮やかに映り、美しい景色です。
大賀ハス
2000年前の古代ハスが池の上にピンクの花を咲かせます。千葉県の弥生時代の遺跡から発掘された3粒の蓮の実の中から発芽したハスです。弥生時代とつながっている花が見られるなんて、さすが吉野ヶ里遺跡ですね。
吉野ヶ里遺跡の基本情報
吉野ヶ里遺跡の基本情報についてです。
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住所:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
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電話:0952-55-9333
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時間:9:00~17:00(時期により延長あり)
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入園料:高校生以上460円・65歳以上200円・中学生以下無料(2018年7月から無料・要:身分証明)
最新情報につきましては、公式サイトを確認してください。
まとめ
広大な敷地の吉野ヶ里遺跡がある吉野ヶ里歴史公園ですが、雨天でも手前の3ゾーンさえクリアすると充分に歴史を学び体験した満足感が味わえます。
環壕集落は雨が降ろうとメイン見学物の為、そこまでは進んでほしいのですが点々と復元されている為、広いです。土なので晴れた日には段差がなく自然を満喫できるのですが雨だと少し足元が憂鬱ですね。ただ、これだけ弥生時代を満喫できる施設はありません。
頑張って見学してください。竪穴住居に入るなんて、面白い体験ですよ。教科書で学習した後の中学生世代以降だと感動がより高いと思われます。是非、歴史ファンのみならずお子様も連れてお楽しみください。
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