九州の熊本県に位置する黒川温泉はじゃらん「もう一度行きたい温泉地ランキング」で九州1位に輝きました。
また2019年1月に発表の全国温泉地ランキングでも8位を獲得している程、全国的にも名が知れている行ってみたい、そしてまた行きたい温泉地です。
- 参考1:九州の人気温泉地ランキング2019
- 参考2:人気温泉地ランキング2019(全国)
黒川温泉はなぜそんなにも人気なのか?
行ってその町の光景や様子に驚きました。楽しくてしばらくここに居たい!そう思わせる黒川温泉です。行くかどうか迷っている人にも魅力が伝わるようにご紹介していきます。
黒川温泉は隣の宿では泉質が違うから湯巡りが楽しい!
黒川温泉はすぐ隣の宿なのに泉質が違う為、木彫りの温泉手形を持って好みの宿の露天風呂に入るのが楽しみの1つです。
黒川温泉は1つ1つの風呂がすごい!
すごい?個人的な意見ですが一般的に知られる各種の温泉に入れる切符類では、温泉は良質でも地元の人しか来ないような公衆浴場巡りのような印象があります。黒川温泉では1つ1つが代表格の温泉として写真になっても良いぐらい風情ある立派な温泉ばかりです。
黒川温泉は泉質が宿によって違い過ぎ!
黒川温泉には大きく8個の泉質があります。弱酸性、弱アルカリ性、硫黄、炭酸水素塩、含鉄などで、宿によっては複数の泉質を持ち得ることもあります。
また、湯の色が変化する硫黄泉風呂など徒歩圏内なのにたくさんの温泉を楽しむことが出来ます。だから、黒川温泉の湯巡りを楽しみに来る観光客が絶えません。
無料で入浴できる!
6月26日は語呂合わせでロテン・ブ・ロの日として黒川温泉の露天風呂が無料開放されます。日帰り客と宿泊客では利用可能な時間帯が違うので事前に公式HPでチェックしてみてください。
黒川温泉の湯巡りの楽しみ6つ!
黒川温泉が九州ナンバー1に選ばれる理由には湯巡りの楽しみが沢山あるからです。大きく6つご紹介します。
黒川温泉には露天温泉めぐりの為の木彫りの可愛い手形があり、3ケ所まで入浴できるのも楽しい理由の1つです。温泉手形は旅の記念に持ち帰ることもできますが、地蔵堂と呼ばれるおみくじなども買える場所に奉納するのも楽しいです。
黒川温泉街の道は廊下、山や木々は中庭、お風呂やお店も「黒川という大きな1つの宿」にある感覚にさせる!それが黒川温泉一旅館といわれる理由です。
その効果でさらに黒川温泉街のムードを盛り上げています。
黒川温泉の露天風呂を3ケ所まで入浴できる木彫りの温泉手形は1,300円
※旅行会社の宿泊パックを利用の際は温泉手形を安く手に入れる特典がある場合もあり、事前にパンフレットを要チェックしましょう。
温泉手形は可愛いので記念に持ち帰ることもできますが、黒川温泉めぐりで必ず通る地蔵堂に願い事を書いて奉納することもできます。
「また彼と一緒にここに来ることができますように!」そんな願い事を多く見かけます。黒川に湯をもたらしたといわれる「身代わり首なし地蔵」が祀られています。
黒川温泉は夜の星空と川の風情がたまらない!
黒川温泉は木々や川がいっぱいの地で夜には満点の星空観察ができます。季節のイベントも多数あり、冬から春にかけての「黒川湯あかり」は幻想的で夜にもう1周黒川温泉を歩きたいと思わせます。
黒川湯あかりはクリスマス頃から3月末まで川を大小多数の竹の灯篭が飾られる幻想的な空間を楽しめる!
灯篭を楽しむ時間帯には町並みにあるスイーツ店などは閉店していて、一部の飲食店のみの営業ですが、この灯篭と宿に明かりが灯った光景は穏やかでなつかしいような時間が過ごせます。
外国人がこの光景を見たら日本らしくて喜ぶだろうなと思ったのもつかの間、周辺は西洋人やアジア人などがうっとりしている姿を目にしました。
黒川温泉は食べ歩きが楽しい!ここは絶対行くべき食べるべきスイーツ
黒川温泉は宿と飲食店が立ち並んでいて、食べ歩く人が多数いるので行儀が悪いなんてことはありません。絶対はずせない、絶対に行って食べるべきものをご紹介します。
パティスリー麓黒川
おすすめ:地蔵プリン、シュークリーム
麓のプリンが食べたくて黒川温泉に立ち寄るほど、ここは絶対に行くべきおすすめの店です。プリンにはホロ苦のキャラメルが別添されていて、やや硬めのプリンにとても相性が良いのでつい2つ食べたくなります。
シュークリームはカスタードが満杯に入っていて、生地はサクッとしていて2日連続で購入したほどです。店内や店を出たところに休憩できるスペースがあるのでそこでいただきます!
とうふ吉祥横の出店だんご
おすすめ:みたらし、草だんご、豆乳ソフト
草だんごが130円でそれ以外は100円です。大判のノリで包んだノリだんごや定番のみたらしなどを買って店の前の囲炉裏に腰かけて食べられるので風情があります。
杉養蜂園
おすすめ:はちみつドリンクの試飲、はちみつソフト
土産物店でもありますが、熊本にある杉養蜂園の黒川店です。人気の果汁蜜はかなりの種類を試飲ができるので、普段勇気がなくて買えなかった果汁を試せる絶好の機会です。はちみつ入りのソフトクリームも人気です。
どらどら
おすすめ:どらどらバーガー
バーガーといってもハンバーグが入っているのではなく、あくまでどら焼きです。種類が豊富でカフェオレ、ジャージー練乳などのどら焼きがあります。
食べ歩き用とホテルで食べる用といった具合につい買いすぎてしまうかもしれません。黒川温泉がテレビで放映されるときは、まずここは映ります。
いこい旅館前の温泉たまご
ベンチ程度の小さな休憩処に洗面台ほどの器に温泉が流れています。卵や塩が置かれているのでセルフで温泉たまごを作って食べましょう。時間帯によっては卵が無くなっていることもあります。午前中が狙い目です。
黒川温泉は食べ歩きが楽しい!ここは絶対行くべき食べるべき食事
黒川温泉に行くとスイーツなどの食べ歩きが定番ですが、やはり食事もしなくては温泉に入る体力も持ちません。カフェだけに目が行きがちですが人気の食事店もありますよ。
お宿玄河 食事・喫茶うふふ
おすすめ:ランチタイムのあか牛丼
肉料理の他クリームブリュレなどを食べられます。ランチでは大き目の器にスライスされたあか牛がずらりと円を描いています。熊本名物あか牛の牛丼です。客の回転は速いのですが11:30からの営業なのでその頃は一気に混み合います。
カフェレストランわろく屋
トロトロの小国まるごと三種のカレー、あか牛ロースの炙り丼、そして熊本と言えば馬肉が有名ですがそれを使った馬肉カレーや肥後あか鶏カレー、阿蘇黒豚カレーがセットになった熊本を堪能できるカレーセットをおすすめします。
古民家風で一見入りにくいのですが遠慮せずのぞいてみてください。プリンやケーキなどのスイーツもあり、たたずまいの雰囲気も味わいながらのんびりくつろげます。
12月になると黒川温泉であか牛フェア開催!
宿や飲食店で名物のあか牛料理を楽しめます。あか牛は脂肪が少ない上に柔らかく食べやすい熊本名物です。是非、12月頃にはこれを目あてに行ってみてください。
人気の黒川温泉の心温まる復活秘話!
江戸時代から湯治の場だった歴史ある黒川温泉ですが1970年代頃は、山奥に客が集まらずに閑散としていて宿泊客も月に数人と数えることができるほどだったのです。その黒川温泉が一躍有名になったのはある人物の活躍がありました。
黒川温泉は徒歩圏内に違う泉質の露天風呂などがある楽しい温泉で、木彫りの入湯手形を持ってさまざまな温泉に入るのが楽しみの1つです。この入湯手形も活躍した人物がいます。
黒川温泉復活に導いた男!画期的な方法に周囲からは非難をうける
黒川温泉復活には新しいアイディを生み出す想像力がある跡取り息子が関わっていましたが、周囲の年配者からの賛同がなかなか得られずに苦難することもありました。
男性の発想と行動力は当時は考えられないことばかり!年配の人にとって新発想は奇抜すぎて受け入れられなかった!
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洞窟風呂を作る為に1人で3年をかけて裏山を掘った!
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観光客の動向などをさぐるべく、人気の温泉地などへ向かい環境客の言葉や感動している事柄をチェック!
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旅館の庭の木をあえて枯らす!
山の中にある旅館とはいえ、宿の付近にも木々を植えて自然の癒し空間を作るのが目的でした。すると、この旅館だけは少しずつ客足が増えてきました。
しかし、今まで非難してきた周囲の人はヒントをもらいたくても非難していた手前、男性に聞くこともできずにいました。
黒川温泉の宿に露天風呂があるのは担い手の若手が一丸となり作ったから!
黒川温泉で新発想をする男性は次第に周囲の跡継ぎとなる若手と打ち解けて、一緒になって黒川温泉を盛り上げる作戦を開始します。
男性は黒川温泉の他の旅館の露天風呂作成も手伝った!
一軒が儲かれば良いのではない、黒川温泉が盛り上がらなければならないという考えが幸運を呼ぶ!
黒川温泉は小さな宿でも露天風呂がとても素敵なのは、この時の努力や協力が生み出したものでした。黒川温泉巡りをして露天風呂を楽しめるのはこのような心あたたまるエピソードがあったからなのですね。
ところが…狭い宿はどうしても露天風呂を作ることができませんでした。でも…放っておくわけがありません。
1990年頃までは黒川温泉は無名で秘境温泉の位置づけ!きっかけは入湯手形
黒川温泉は山の中にある為、1990年頃までは秘境温泉で車社会が進んだ時代であるのにもかかわらず、閑散としていましたが、入湯手形をっかけとして宿泊客が増加傾向になりました。
1986年旅館組合による入湯手形ができた!
この入湯手形を持っていれば露天風呂がない宿に宿泊しても周囲の風情ある露天風呂と体験できる!
今では良くある手形ですが当時はとても画期的なアイディアで湯巡り体験をしに黒川温泉に人が来るようになりました。
とはいえ実は2000年まで地元発行の熊本地図にでさえ黒川温泉が記されていなかった!
いやいや、ウソでしょう!そう言いたくなりますが黒川温泉の公式HPに記載の記録があります。宿泊客数の統計を取り始めたころからの情報ですが
- 1989年:17万人
- 1999年:30万人
- 2003年:40万人
これは宿泊客のみの数字です。観光散策を含めると推定120万人と言われています。
黒川温泉一旅館とは?黒川温泉が復活をとげたコンセプト!
ここまで話を見てみると黒川温泉一旅館のコンセプトが理解できそうな気がしませんか?黒川温泉一旅館の意味をご紹介します。
このような歴史のもと黒川温泉一帯が協力し合うようになった!
黒川温泉全体の道は廊下、山や木々は中庭、お風呂やお店も「黒川という大きな1つの宿」にある感覚にさせる!それが黒川温泉一旅館の意味するところです。
露天風呂作成に貢献された新明館の後藤さんや手形作成のアイディアがあったふもと旅館の松崎さんがいなければ今の黒川温泉はなかったのかもしれません。
まとめ
昼は野鳥のさえずりを聞き、夜は流れ星も運が良ければ見ることもできるほどに自然に囲まれた素敵な黒川温泉です。黒川温泉に行って、人気の理由を理解しました。
ただの町おこしレベルではなく、違う泉質と食べ歩き店とその風情に居心地が良く、時を忘れて楽しめ癒される場所でした。旅行が大好きな我が家でも、黒川温泉には2年に1度は行ってしまうほどリピーターになってしまいました。
黒川温泉の復活劇を見て黒川温泉に行ってみると、木々の一つ一つや各宿の露天風呂などに黒川温泉を思う人の努力が刻まれているのだと実感します。楽しいだけではなくこの企業努力につながる心意気も得たい!そう思わせる地です。
カップルはもちろんのこと家族連れや外国人など多くの人が楽しんでいる温泉です。黒川温泉にちなんで黒で統一をはかった町並みと川は写真に残したい何か心に響く光景があります。
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