土用の丑の日に山椒を効かした「うなぎを食べる」のは、今や恒例行事となりました。この日はコンビニにもうなぎ弁当が並びます。
しかし、そのうなぎを嫌いで、どうしても食べないという人もいますね。実はこの自分もうなぎ嫌いです。かば焼きのタレは大丈夫なので、食堂のメニューがうなぎだった場合にはタレと白米だけ食べて、うなぎはお隣さんへお譲り…となります。
そもそも丑の日に
- なぜ、うなぎなのか
- うなぎ以外で食べると良いものってあるのか
などについてお話していきます。これでうなぎ嫌いの人にも良い事がありそうです。
土用の丑の日に「うなぎ」を食べる由来!諸説あり!
うなぎの旬は11月~2月ごろです。なのになぜ、うなぎを夏に食べるのでしょうか?
諸説ありますが、このような由来があります。
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江戸時代の暑い夏に売れ行きが良くない「うなぎ」を売る策として「本日丑の日」という張り紙をした。
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「丑の日に(う)のつく食べ物を食べると夏バテしない。」といわれていた時代だった為、成果があり繁盛した。
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うなぎの栄養価が夏バテなどに効果が期待できた為、その時代には重宝された。
なるほど…なんだか納得いくような気がするのですが、実は、現代には見合っていない文章があるのです。お気づきになりましたか?
「うなぎの栄養価で夏バテに期待」の部分です。今でも土用の丑の日はうなぎを食べて、スタミナをつけなくちゃとか、夏バテ防止にとか言われているのですが、当時はさすがに栄養価は高く素晴らしい名案だったことでしょう。
しかし、現代では、栄養価が高い食べ物を日常的に摂取できるようになっている為、うなぎにそこまで期待する必要もなくなった…と言えます。
ということで、うなぎ嫌いな人にとって、土用丑の日にうなぎ以外でも風習をとりいれ、元気になれるメニューを次にご紹介します。
土用の丑の日にうなぎ嫌いな人へ!「う」がつくスペシャルメニューはコレ!
土用丑の日に食べていた「う」がつく食べ物は当時の習慣の中では、他にありました。
- 瓜(うり)
- 梅干
- うどん
- うさぎ(今では食べませんが…)
- 馬
- 牛
と言われています。OK!現代にも応用できそうです。ならば、お勧めメニューは
- 牛肉の焼肉
- ミニうどん
- きゅうりや梅干などの漬物
良い感じに暑い夏に食べて、スタミナをつけて、それでいて、さっぱり食することができますね!
馬肉は日本でも一部の地域ではスーパーに当然のように販売されています。しかし、ほとんどの人は旅先の郷土メニューなどとしてしか食べていないと思います。自分は馬刺しが大好きで、熊本に行ったら必ず食べます。
先日、名産地の旅館の夕食バイキングに馬刺しがまるでフグ刺しのように円状に並べられていてビックリしました。もちろんフグのようにお箸でスルスルスルッと贅沢に食べました。
馬の栄養価は大変高く、低カロリー高たんぱくで鉄分豊富です。そして疲労回復促進が期待できるグリコーゲンもたくさん入っています。
ということは、うなぎに負けない土用の丑の日にうってつけの食品です。皆がちょっと奮発してうなぎ弁当を買うならば、うなぎ嫌いさんは、ちょっとがんばってこの日は馬肉を手に入れるのもお勧めですね。
丑の日ってどういう意味?その由来とは?
では土用とか丑の日って何のことなのでしょうか。
簡単に言えば、五行説の「土」と十二支の「丑」にあたる「日」です。もう少し詳しく説明しますと
五行説
木、火、金、水、土が五行です。これを季節にあてはめると
としたのですが、土が余ってしまいました。その為、土は季節の変わり目に当てられました。
干支
細かいカレンダーで見ることができますが、年毎の干支のことではなく毎日の日々にも十二支が1つずつ当てられています。丑=牛です。
土用丑の日
その為、一般的にスタミナをつけると言われる夏の土用丑の日だけではなく、土用と丑の日が重なる日は年に6回ほど訪れます。その日を土用丑の日と呼ぶようになりました。
そして、特に夏場だけは前章の諸説ある由来のようにうなぎを食べる習慣になりました。
まとめ
土用の丑の日の由来やうなぎ以外でおすすめの食べ物についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
うなぎが嫌いな人でも、夏の疲れが吹っ飛ぶようにと願掛けして「う」がつく食品を食べましょう!
- 牛肉や馬肉の焼肉、瓜の漬物、うどんが最適!
これを食べればうなぎに負けないパワーがもらえそうですよ。今度からは丑の日が来て弁当を買うことになっても安心ですね。皆はうなぎ弁当でも自分だけは焼肉弁当にしましょう!うなぎより美味しいかも。
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