端午の節句には鯉のぼりだけでなく、五月人形や兜などを飾る家も多いですね。これらの節句用品はお祝い価格となって祖父母からプレゼントされることもあり、大変高額です。
幸運にもそれを頂いた場合には、飾る時期や収納時期などをふと考えてしまうことがあります。我が家は節句人形は親戚が手作りしてくれたものがあり、兜は夫が子供の頃使っていたショーケースに入ったものを使っています。
長男の初節句の時に「買うよ。」と祖父母たちから言われたのですが、ベビーカーや鯉のぼりなどそれまでにかなりのお祝いをしてもらっていたので、お譲りで十分ですとお断りしました。それに、今でも健康に過ごしている夫のお譲りであることは大変素敵だなと思っています。
高価な物もありますが、幼稚園、保育園、小学校などで色紙や新聞紙などで兜を工作して持って帰ってくることもあります。それも素敵だと思います。是非、「かぶと」の意味も教えつつ飾る時期を知って端午の節句をお祝いしましょう。
端午の節句に人形や兜をいつから飾る?いつ収納する?
いつから飾る?
兜はいつから飾ればよいのでしょうか。実は、これだけの祝い事なのに飾る時期は特に決まっていないのです。伝統儀式って結構決まり事が多いのですが、この端午の節句の飾り初めは一般的には決まりがありません。
しかし、地域や風習などや初節句という点で何か取り決めがあればご近所やご両親などが最適と思われる時期を選ぶと良いでしょう。
ということで、一般的に言われているのは春分の日頃3月20日ごろからせめて4月中旬ぐらいまでには出すのが良いということになっています。
いつまで飾る?
では、兜や人形はいつまで飾ればよいのでしょうか。これについては5月5日の端午の節句までで、できれば湿気がつかないよう天気が良い日に収納しましょう。
端午の節句でなぜ鯉のぼりや兜を飾るの?
<鯉のぼり>
鯉のぼりは龍に関係していて、滝を登り切った鯉が天に昇って龍になるという伝説で、生命力のある鯉と皇帝の象徴の龍にまつわる話から来ている説と、江戸時代に家紋がついたのぼりを立てて将軍家の男の子誕生を祝っていた風習が庶民に広がったという説があります。
また、庶民ののぼりには出世を意味する鯉が描いてあったとも言われています。
<兜>
江戸時代にそのころ旬を迎える菖蒲と武を重んじる尚武と同じ音を踏む為、端午の節句を「しょうぶの節句」と武家社会でお祝いされるようになりました。
そして、後継者となる男の子が健康に育つことを祈る大切な行事として定着しました。その為、兜も武家社会の風習に由来します。
身の安全を祈って神社に兜などを奉納するしきたりがあったため、兜は身を守るとして大切な心の支えでもあり、子供の安全を願って端午の節句に使われるようになったと言われています。
<菖蒲湯>
兜の由来で菖蒲(しょうぶ)について説明しましたが、そのように端午の節句に菖蒲は欠かせないものになりました。菖蒲は悪鬼を払うとも言われています。軒先に差したり、菖蒲酒、体に悪い気がつかないようにという意味で菖蒲湯に入るなどの活用方法があります。
まとめ
端午の節句の兜はいつからいつまで飾るのかについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
特に飾りを始めるのに決まった時期はありませんでした。初節句などとなると産後のお母様の体調などで兜選びや購入などゆっくり進められるように準備しておくと良いです。
5月5日の端午の節句には何かしら飾ってお祝いをしてあげたいです。新聞兜でも心がこもっていればそれで構わないと思います。行事や慣習に振り回されて、産後でお金が湯水のように出ていく時期に無理に高価なものを買いそろえる必要はありません。
何よりお子様の健やかな成長を感謝し、これからの健康と幸せが続くように家族が楽しくお祝いをして笑顔になれる日である方が良いでしょう。
年に1度の行事は思い出作りでもあり、笑顔ある家族のあるべき姿だと思います。形にとらわれず家族らしい過ごし方ができると良いですね。
また、兜と菖蒲の結びつきも分かりました。菖蒲は丈が長く、なかなか一般家庭で育てることは難しく菖蒲祭りなど神社や湖畔で開催されている場所に出向くのが普通ですが、菖蒲湯という入浴剤も販売されています。
是非、飾り物、お祝いの食事の後は、菖蒲湯につかって気持ちよく端午の節句を過ごしましょう。お子様の健やかな成長をお祈りしています。
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