砂糖はカロリーが高いと思っていませんか? そしてお菓子作りをすると大量に砂糖を入れるレシピの為、つい少なめにしてしまって結果的にイマイチの味になってしまった経験はありませんか? 砂糖は使わなきゃ損ですよ!気になる砂糖のカロリーは本当に高いのでしょうか?
カロリー減にしようと思って調理の時に使わないのは損をしているかもしれません。料理番組や料理教室の先生など料理上手な人は砂糖の調理効果を知って上手に利用しています。美味しい調理が出来上がればテンションが上がりますよね。 今回は、砂糖のカロリーやその調理にもたらす効果をご紹介します。
砂糖は実はカロリーが低い?
調理をしているとレシピ通りだと砂糖が大量であることを知り、つい少しいや…つい入れないことがありますが砂糖は本当に高カロリーなのでしょうか?入れなければカロリー減なのは確かですが、どのくらいの減なのか気になるカロリーについてご説明します。 砂糖のカロリー計算は、
と学校で習ってきました。つまり、レシピに10gとあれば40kcalになります。では、スプーンを使って目分量で調理している人に分かるようにスプーンでの砂糖のカロリー目安は、次のとおりとなります。
- 小さじ=13kcalぐらい
- 長細いティースプーン=19kcalぐらい
- 大さじ=35kcalぐらい
これは本当に高カロリーなのでしょうか。参考までにおかしなどのカロリーは次のようになります。
- 森永ハイチュウ徳用袋(ハイチュウアソート)の1粒4.3g=18kcal
- 明治チョコレート効果72%1粒5g=28kcal
- みかん(品種によって違いあり)1個=34kcalぐらい
- コカ・コーラ100ml=45cal
このように見てみると砂糖大さじ1杯や10gは低いとまではいいませんが、大したカロリーではないことが分かります。
料理上手は知ってる!砂糖の調理効果は美味しさに関係大!使わなきゃ損!
料理上手な先生は砂糖をしっかり使っていますが砂糖そのものが思うほどに高カロリーではないことが分かりましたし、その砂糖の調理効果を知って美味しい調理ができるように是非使っていきたいものです。
砂糖の期待できる調理効果とは?
砂糖を調理に使用するとどんな効果が期待できるのでしょうか。
①肉が柔らかくなる(タンパク質と仲良し)
砂糖は肉を柔らかくします。焼き豚を作る最初の下処理で砂糖を豚肉にまぶします。焼き豚なのに砂糖をまぶして大丈夫?と心配になりますが、肉のたんぱく質を柔らかくする砂糖の効果を期待した調理方法です。 肉じゃがやすき焼きやビーフシチューなど硬い肉になってほしくない時にはしっかりまぶして下処理をしておくと美味しい料理が出来上がります。
②卵の泡立ちが良くなる=メレンゲに最高の相性
タンパク質と相性が良い砂糖はメレンゲ作りにもその効果を発揮します。卵白に砂糖を加える理由は泡同士がくっつくのを抑える為、泡が強くなっていきます。 メレンゲは「ツノが立つまで」や「少し自立するまで」など調理内容によって硬さが違うのでレシピ通りの砂糖を使いましょう。
③カステラなど小麦粉や米料理をやわらかく&長時間しっとり(デンプンと仲良し)
カステラにはたくさんの卵と砂糖と小麦粉を使いますし、すし飯にも砂糖が入っています。これは砂糖がデンプンに働きかけて柔らかくし、しかも長時間しっとりさせておく効果を期待したものです。
カステラ1本で100g以上の砂糖を使う為、砂糖だけで400kcal以上使用します。しかし、あのしっとり感や保存してさらにしっとりさせるカステラにはあれだけの砂糖が必要です。 10等分にカットすると1カットあたりの砂糖のカロリーは40calの為、コーラ1杯分ほどです。効果を期待するならレシピ通りに使いましょう。
④膨らみに大活躍
菓子作りでは砂糖を大量に使用しますが、スポンジをしっかり膨らませる必要がある場合には砂糖が大活躍します。 柔らかさを出す上に、熱によりふっくらとさせる効果があるので菓子を作る際には、最初はレシピ通りに作りましょう。甘すぎる場合にのみ若干調節します。
⑤防腐
ジャムなどにも大量に砂糖を使いますがこれは親水性により食品の水分を砂糖が吸う為です。それにより増殖したい微生物の水分を奪ってしまっている為、微生物の繁殖が難しくなります。 また、ジャムは一見大量の砂糖を使いますが摂食1回の使用量は少ない為、せっかっく手作りでジャムを作るならば、砂糖の効果に期待して利用しましょう。
まとめ
砂糖は太るイメージがありましたが、カロリーだけで見ると低いとまでは言えないでも、そこまで気にするものではないことが分かりました。
砂糖の期待できる調理効果を見て納得できることは、料理上手な人はしっかり砂糖を使って、とびきり美味しい味を出しているということでした。
もしも、カロリーを気にして砂糖を使っていない人がいれば、むしろ熱量の高い油(1g=9kcal)を低カロリーなもので代用したり、せめて体に良さそうな油を使ったりするなど、そちらを工夫することをオススメします。これだけの調理効果がある砂糖なら使わなきゃ損ですよ。
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