あなたが「このお腹には2人赤ちゃんがいますね。」と言われたら…それは、妊娠検査薬で妊娠がわかった時に足がガクガクして何とも言えない全身の震えが止まらなかったのと同じくらい、いやそれ以上に頭の中が真っ白になってしまうことでしょう。
双子?同時に2人も育てるなんて。授乳は?ただでさえ寝不足なのに自分の体はどうなるの?不安で仕方がないことでしょう。
自分は双子です。双子であることで自分自身は何の苦労もしていないし、むしろ良かったと思うのですが、母は「双子に産んでごめんね。愛情が2つにわかれちゃって…」と、ずっと謝っていました。
そこで、双子のお母さんの不安が軽くなればいいなと思い、双子の立場から気持ちをお伝えしますね。
出産後の子育てはどんな感じ?双子は違う?
母は出産予定日の2日前に大きな病院を親戚に紹介され、受診すると「これ双胎(そうたい)だね。」と言われ「そうたいって何?」と思ったのもつかの間、2日後に迫った出産予定日までに2人分の赤ちゃん用品の準備が必要となったのです。
そのまま入院するように指示されたものの、2人分を迎える準備ができておらずとりあえず帰宅しました。
準備不足の解消
- おむつ…1人だけでもあっという間に使うオムツ…大量に準備を。
- 洋服…ミルク汚れや忙しくて洗濯できないことも考えて周囲にもらえると良いですね。
- ふとん…無理して子供用でなくても大人用敷布団1枚に上下2人寝かせればOK。
- ミルクや哺乳瓶…洗えないタイミングもあるので2倍準備を。
- タオル…洗えない、乾かないことも考え大量に。
- 人手…できるだけ周囲に甘えましょう。
授乳はどうしていたかというと足はあぐらをかいて座り、右手で母乳を1人に授乳し、もう1人は左手で抱いて哺乳瓶のミルクを与える。足はシーソーのように左右に揺らしていたのだとか。
双子の子育ての不安なんて感じないで!
自分は愛情が半分しか与えられなかったと思ったことがありません。恐らく兄弟で育ったのと変わらないと思っています。
兄弟がいれば物のとりあい、親のご機嫌を自分に向ける努力や他人には比較されるなど子供ならではの日常があると思います。そんなもんです。同時進行していただけです。
双子で良かった事とは
- 卒業後に再会して名前が出なくても「あの双子の人でしょ。」と何か記憶してくれている。
- 洋服の貸し借りができる(女児同士で似た背格好だったので)。
- 双子イベントなどに応募できる(ディズニーランドでアリスパーティー双子特集でパレードに参加して行進しました)。
双子で嫌だったこと
- 周囲が双子に興味を持ちすぎて体育の時間などに一緒に走らされたり、テストの点数を比較されたり、親戚からも同じだと言って冷やかされたりすること。
あれっ。嫌なことってこれくらいですね。といっても周囲の興味反応には慣れていましたので体育などはこちらもわざと同じ結果になるように合わせていました。テストの点数だけはさすがに合わせられず…。
母親目線…双子の子育ては不安ばかりだったの?
母は上手く2人の赤ちゃんを同時にお世話したと思うのですが、悩んでもいたそうです。
姉の時は1人目でゆっくりと時間が過ぎていくのを楽しめるほど育児をしていたのに、この双子には泣かせっぱなしで、授乳は慌ただしいし、1人に笑顔を振りまけばもう1人の反応も気にしなければならず、常に愛情を半分ずつしか与えられなかったと後悔していたようです。
しかし、良かったとも言っています。それは…
- 買い物に行くときに留守番させても2人でいれば淋しくなく、おとなしく遊んで待っていたそうです。家事をしていても双子同士で遊んでくれる。
- 双子だと周囲に気づかれ、知らない人から「双子大変ね」と荷物をもってくれたり、席を譲ってくれたり親切にしてもらった。
- 親戚中からタオルが集まった。
まとめ
双子だとどちらか一方を泣かせっぱなしにしなくてはならないことは多々、当然発生します。だからどうだっていうのでしょう。双子だった自分が、はっきり宣言します。「双子に生んでくれてありがとう。
大変だと思うけど自分たちは特別な幸せを味わっています。」自分が親になって母が言っていた愛情半分という気持ちは理解できましたが、双子当人側から見れば、母に対して感謝しかありません。半分だったなんて1度も感じません。
だから双子の母になる方は、子育てに不安があるのも当然ですが何も心配しなくて良いです。大変なだけ(だけといって失礼しました)で母子共に特別な体験をすることになります。こうやってエピソードをいつか話せますよ。楽しみですね。
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