熊本県と大分県にまたがるように位置する杖立(つえたて)温泉の泉質は天然の化粧水とも言われています。
大きな旅館が数件であとは昭和を思わせる古い宿が軒を並べる温泉街です。一見、さびれていきそうな温泉街なのに、
- なぜリピートしてしまうのか?
- 観光客が多いのか?
やはりそこには理由があります。
今回は、熊本や阿蘇方面で宿を探す時に選択肢に出て来る杖立温泉がどんなところなのか見ていきます。ハイレベルの宿や昭和風のレトロな宿、また民家の間など隠れた場所に突如現る道が、実は楽しい店巡りのスタート地点であることなどをご紹介します。
杖立温泉はどの宿がおすすめ?立派な宿派?風情ある宿派?
杖立温泉を見渡すと立派な宿が一瞬目につきますが、その周辺や川の向こう岸には昭和風の古くて風情ある宿が立ち並んでいて、どこの宿にすべきか迷います。あなたの好みはどんな宿ですか?
立派なホテルならこの2つ!
- 杖立渓流の宿大自然
- つえたてホテルひぜんや
共に杖立温泉でレジャープールやボーリング場などの施設を持つ300年の歴史があるひぜんやグループの旅館です。
大自然は47室、ひぜんやは144室ある大きなホテルです。スーパー銭湯のような広い内風呂、露天風呂はもちろん、少し離れたところに岩風呂専用の温泉施設があります。
夏には宿泊者専用のプールもあります。ロビーからは渓流を眺められ3,500匹の鯉のぼりが泳ぐ圧巻の光景があります。
風情ある昭和風の宿はココ!
- 純和風旅館 泉屋
- 葉隠館
「純和風旅館 泉屋」は、ご紹介した「杖立渓流の宿大自然」「つえたてホテルひぜんや」の対岸にある宿です。風情ある宿が多数並んでいます。
外観に抵抗があったのですが泉屋は古いだけで他はおすすめできる安心できる宿です。一人ずつ箱の中に座って顔だけを出す蒸し風呂は人気です。小さいけれど石庭露天風呂もあります。
料理は熊本ならではの肥後牛コースなど川魚だけではなく楽しめます。古い宿の中でもここは比較的人気でおすすめできます。
葉隠館は風情ありすぎる宿です。昭和の再現ドラマに出てきそうな宿です。提灯がかかった玄関を入ると、艶が美しい木目の廊下と階段に目が行きます。
廊下には浮世絵のコレクションが並べてあり、囲炉裏もあるなど昭和よりも前の時代にタイムスリップできます。風呂は大きくありませんが杖立温泉の美人の湯は体感できます。
また、薬膳料理の提供など健康を考えた宿です。湯治に訪れる人も多い杖立温泉で薬膳料理も一緒に体験しませんか?
個性のある宿が多くあるのでお好みで選んでみてください。初めて古めかしい宿に挑戦する方は泉屋はいかがでしょうか?
杖立温泉の3つの橋にはお地蔵が!恋や子供の成長を願う!
杖立温泉の3つの小さな橋にはお地蔵様があります。民家を通り抜けたところなど突然現れます。
- 杖立橋:恋地蔵
祈願をすると恋が芽生えると言われています。鯉のぼり祭りにあやかって「鯉、恋、来い」につながる恋地蔵です。
- 紅葉(もみじ)橋:健康地蔵
屋根付きの橋で、健康地蔵がある橋なのに健康ではなく恋愛成就祈願の絵馬ならぬ絵鯉が多数飾られています。絵鯉を絵恋にたとえて恋愛成就を願うようになったといわれています。
- さくら橋:子育て地蔵
鯉のぼり祭りで子供の成長を感謝すると同時にこのお地蔵様の頭をなでて成長を祈願するのだそうです。
杖立温泉は民家の間の道から店が始まる!背戸屋通り
杖立温泉は鯉のぼり祭りと美人の湯である温泉を楽しむだけでも十分ですが、民家と民家の間を入っていくと店や公衆浴場が突如現れるなど不思議なところです。ここを通っても良いのだろうか?そんなところをご紹介します。
- 宿のひぜんやがある側から杖立橋を渡ると異空間!ここは昭和!
杖立橋を渡ると背戸屋通りという映画の為に作られたのではないかと思うほどにびっくりする古さの町並みになります。旅館の看板などを見上げると言葉を失うほどです。ただ、この狭い空間が何か懐かしい温泉街のムードを保っている感じもします。
- 背戸屋通り階段を上ったところの「川述商店」は竹細工光景を見ることができる!
竹のお弁当箱は最近は高価な贈り物にも選ばれるようになりました。竹細工の商品がずらりと並んでいます。是非、見学してみてください。
- カフェや可愛い雑貨がある女子ウケの「雑貨&mama’s caféぷくぷく」!
手作りのワイヤ小物やアクセサリーがまず可愛いです。そして鯉のぼりのクリップや小物など見るだけでも楽しいグッズがあります。
カタラーナなどのおしゃれなスイーツもあり、小さなカフェスペースはいつも誰かがいるので中で飲食したことはありませんが、行ってほしい場所です。何より昭和風の通りの中では、白い店内がひときわ現代風?に感じられる店です。
まとめ
杖立温泉の魅力をまだ書き足りない程、面白い印象的な店があります。車道脇に突如現れる「東林瑠璃堂薬師寺通り」など、注意して町歩きをしないと路地をうっかり見逃してしまいます。
自分は何度も杖立温泉に宿泊していますが「こんなのあったの?」という発見が毎回あります。行っていいの?と不安になるような小さな路地ですが、それが杖立温泉の町めぐり、店めぐりの楽しみ方です。是非、あなた好みの宿を見つけてゆっくり町並みをお楽しみください。
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