非常食を一応保管していたのに使わないうちにもう賞味期限が来てしまいました。良くあることです。
災害が起きずに安全だったことに感謝しつつも、防災非常食って結構高価だったことが頭にひっかかり、何とか使いたいものの、
「処分するしかないのかなあ?」
とお悩みの方がそろそろ多く出てきているかも知れません。
東日本大震災などで皆さん非常食を揃えたかも知れませんが、そのままほったらかしていて期限が来ているものもあるのではないでしょうか?
今回は非常食が期限切れになった時に
- 処分するならどのような方法があるのか?
- まだ食べられるのか?
- 有効利用の仕方は?
についてご紹介しますの、ぜひ参考にしてみて下さい。
賞味期限切れの非常食の処分の仕方は?
賞味期限切れとなった非常食の処分の仕方について説明したいと思います。
非常食を大量に備蓄している場合
非常食を大量に備蓄している場合の処分方法について説明します。一般家庭でも大量に備蓄している場合があるかも知れませんが、中小企業などが当てはまることが多いと思います。企業の場合は捨てるには注意が必要です。
「企業として非常食を捨てると産業廃棄物扱い」となる。
↓
避けたい
↓
実食と社会貢献のパターンあり
現在は従業員の食料確保などをしている会社が多くなりました。そのような時は大量に一斉に期限切れになります。できれば一番好ましいのは皆で食べてしまうことです。
試食体験
防災試食日などを設定し、従業員で期限切れの非常食を一気にいただきます。そして、その感想を聞くもよし、○○も必要ではないか?などの意見もよし、有効活用しましょう。
しかし、食べても食べても減らない程の備蓄が多かった場合には次の手があります。
社会福祉貢献
- まだ食べられる食品を食を求めている事業所などに提供
- 飢餓など食糧難問題がある国への寄付
- リサイクルシステムの会社などに送付
まだ食べられる食品を食を求めている事業所に提供というのはフードバンクのように社会貢献として、提供することです。
リサイクルシステムの会社などに寄付として送付すると
- 食を求める事業所に配布
- 豚などの飼料として利用
- 防災食試食体験の学校
など、賞味期限切れの非常食を状態によって有効活用してくれます。
一般家庭程度の備蓄の場合
一般家庭では備蓄の量は限られていると思います。
処分する量が大量にある場合は、上記の性分方法を検討してみてもよいと思いますが、少ない場合は捨ててしまったほうが早いでしょうね。
その際ですが、それぞれ中身を出して、分別して通常のゴミの捨て方でOKです。面倒ですが、ひとつひとつ開ける必要があります。
賞味期限切れの非常食はいつまで食べられる?
賞味期限切れの非常食をもったいないので、食べてしまいたいと考える方もいるでしょう。期限切れといっても賞味期限切れであり、消費期限ではありません。
非常食は賞味期限表示です。非常食も3年とか5年とか規定はありますが、それ以上に食することは可能です。期限より5年たっても大丈夫だったなどというコメントも見ることがありますが、長期保存食は次の3つのポイントが確認してみましょう。
- 見た目の変化がないこと
- 異臭でないこと
- 味覚を疑うものでないこと
1つ目の見た目の変化がないこととは油浮き、変形、変色、外装の膨らみなどが見られないことです。2つ目は異臭でないことですが、たとえ慣れない食べ物の独特の臭いはあっても異臭かどうかは大抵わかります。
3つ目の味覚を疑うものでないことというのは、1つ目、2つ目をクリアする場合は少しだけ口にいれて確認してみます。近年の非常食は基本おいしく作られていますが、明らかに酸味のある臭いなどはアウトです。
このようなことを確認した上では1~2年超えは普通に大丈夫な場合が多いです。非常食はそれくらいの猶予をもって作られています。店頭や消費者に行き渡る経過時間を多めに配慮した賞味期限になっているほどアバウトです。
「では3年は?」
これも、実際に食べている人はいます。上記のチェックポイントをクリアできれば、食べることは出来ます。それでも心配は多少あると思います。心配を和らげるために、なるべく火を通せるものは通して食べるようにしましょう。
賞味期限の設定は、その一定期間本当に保存していて品質の劣化などの確認を行っています。その為、新商品などは同じ商品で同じ製法でも月を重ねて徐々に賞味期限が伸びていくこともあるのです。
つまり、消費期限ならば別ですが賞味期限ならばそこまで気にする必要はありません。缶詰については次の記事を確認して下さい。
期限切れの非常食利用の有効手段|防災ピクニック?
近頃、非常食の期限切れが増えはじめ有効活用手段として「防災ピクニック」が騒がれるようになりました。家族で防災グッズや非常食をもって広場で体験してみましょう。出かけるのが面倒な場合は庭でもOKです。
防災ピクニックをした人たちの感想をまとめて見ました。
- 非常食って意外においしい
- 乾物はパサパサしている
- 水は飲料にしたいので、流す水を節約する為に食器にはラップを巻こう
- これだけでは足りない…
- 老人または幼児食が必要
など見えて来るものがたくさんあるでしょう。大変貴重な1日を過ごせます。
まとめ
非常食が賞味期限切れの場合、処分の仕方や有効に利用する手段についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
捨てる前にちょっと待ってください。非常食とはいっても賞味期限2年すぎぐらいは十分普通に食べられます。従業員や家族で是非食べましょう。どうしても処分に困る場合にはリサイクルしてもらえるところへ依頼しましょう。
非常食の期限切れに気づいたら、処分や食べることも大切ですが次の非常食の準備を忘れないようにしましょう。
どうやら、このように期限切れが多くなっている…つまりは非常食の購入もラッシュにあると言うことになります。防災食は沢山発売されていますので防災ピクニックの体験談をふまえて、お気に入りの食品を確保しておきましょう。
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