PR

豆腐副産物のおからが産業廃棄物として大量処分?なぜこんな問題が?

スポンサーリンク
記事内に広告が含まれています。

日本では大量に豆腐が消費されております。リーズナブルでタンパク質などの貴重な栄養分を摂ることができて、非常にありがたい限りです。

この豆腐ですが作るときに大量の搾りかすが発生し、これは「おから」と呼ばれています。この「おから」にはタンパク質や食物繊維、カルシウム、大豆イソフラボンといった栄養素が含まれており、健康食として愛用している人も多いのではないでしょうか。

おからの発生量は年間でなんと70万トンもあるといいますが、そのうち産業廃棄物として大量のおからが捨てられております

人口増のためのタンパク源の確保が課題となっており、コオロギなどの昆虫食が注目されている今、なぜ貴重なタンパク源であるはずのおからが廃棄されているのでしょうか。

このおからの廃棄問題について触れていきたいと思います。

豆腐のイラスト

おからはなぜ大量に廃棄されているの?

おからのうち食用となっているのは、なんと1%程度だといいます。他には飼料や肥料用として使われていますが、5から9%が廃棄されているといいます。

  • 飼料用:65%
  • 肥料用:25%
  • 食用:1%
  • 廃棄:5~9%

おからを好きな人も多いと思いますが、なぜこんなにも廃棄されているのでしょうか。その理由は、おからが日持ちしないからです。せいぜい保って2、3日程度で、豆腐屋さんは処分代を払っては大量に廃棄しているというのが現状です。

おからは産業廃棄物?

食べ物であるはずのおからが産業廃棄物とされているのはご存知でしょうか。その背景には「おから裁判」と呼ばれた裁判の1999年に下された最高裁判決があります。

おからを集めていた業者が集めすぎて腐らせてしまい、悪臭が発生。この業者は都道府県の許可なしで回収していたこともあり、近隣訴訟となってしまいました。

この裁判は最高裁まで争われましたが結局、業者側が敗北し、このときからおからは産業廃棄物として扱われるようになりました。

腐りやすいという問題があるとはいえ、スーパーフードとも呼べるようなおからが産業廃棄物として処理されているなんてもったいないと感じる方も多いことでしょう。

おからはもっと再利用できない?

大量に廃棄するぐらいなら、もっとなにかに再利用できないのかと考えてしまいますね。

おからが腐りやすいのは水分を含んでいるためです。乾燥させて水分を取り除いてしまえば、ある程度は長持ちするというわけです。最近ではおからを乾燥させて作るパウダーを使った商品も登場しております。

おからパウダー

おからパウダーはその名の通り、おからを細かくパウダー化したもので、小麦粉のように使うことができます。

これをつかえば、ヘルシーなパンやおかし、お好み焼きなども作ることができます。小麦粉と比較すると値段は高いですが、小麦粉よりも健康的なことを考慮するとそれほど高いものではないと思います。

最近話題となっているコオロギパウダーと比較すると、タンパク源の含有量は大きく劣るものの、かなりリーズナブルです。

おからパウダーには微粉ではなく、目の粗いものも販売されていて、そちらのほうがお値段は安めです。ただし、こちらは小麦粉のようには使用できないので、ちょっと使い方は難しいでご注意ください。

おからクッキー

おからパウダーをつかったクッキーで、豆乳おからクッキーなどと呼ばれることもあります。

は比較的低カロリーで食物繊維を豊富に含んでいて味も満足ということから、愛用している方もいると思います。ダイエット中の女性は一度は口にしたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

一時期はかなりブームとなっていて、楽天のランキングなどでもよく見かけましたが、今は一時期ほどの勢いはないような感じがします。

まとめ

豆腐作りで大量に発生する「おから」が産業廃棄物として大量に捨てられているのは、なかなかショッキングだったのではないでしょうか。

なぜこのような問題が起こるのかというと、おからの賞味期限が短く、すぐに腐ってしまうことが理由でした。

しかし、乾燥させてパウダーにすることで、この賞味期限の問題は解決することができ、あとは利用者が増えれば、コストももっと下がってくると思われます。

今、政府やメディアが「コオロギを食べよう」キャンペーンを行っていて、「パウダーにしてしまえば見た目も気にならない」「陸のエビ」などと推進しております。

コオロギを始めとする昆虫食にはネット上ではかなり反発の声が上がっており、同じタンパク源として大量に廃棄されているおからがあるじゃないかという声が上がっております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました