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台湾産パイナップルが大人気の理由とは?芯まで食べれる金鑽!

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台湾産のパイナップルが売れている。甘くてやわからく、芯まで食べられるがやや高級品の台湾産。なぜ急に売れだしたのだろうか? その理由を探ってみると、背景には台湾と中国の関係があるようだ。

2021年3月3日のニューズウィーク日本語版の記事『台湾産「自由パイナップル」が中国の圧力に勝利、日本も支援』によるとこうある。

3月1日から台湾産パイナップルの輸入を停止するという中国税関総局の通知を台湾政府が受けたのは、禁輸開始3日前の2月26日のことだった。理由は、昨年以来、台湾産農産物からさまざまな有害生物が発見されたからだという。

つまり、中国が一方的に台湾産パイナップルの輸入をと止めてしまったというのだ。

現状では台湾から輸出されるパイナップルのほぼすべてが中国向けであり、もちろんこれは台湾にとって大打撃であることは間違いない。

東日本大震災の際には莫大な支援を日本にしてくれて恩のある台湾であるが、困っている台湾をどうにかできないものだろうか?

パイナップルのイラスト

中国の禁輸措置は政治的圧力?

今回の禁輸措置は表向きは害虫のせいということになっているが、はたして本当にそうなのだろうか?

台湾では中国と距離を置く蔡英文政権に対する圧力だとする見方が強く、政権幹部もこの措置の不当さを訴えるメッセージを発している。

パイナップルの産地である台湾桃園市の鄭文燦市長もツイッターでこう発信した。

台湾産のパイナップル、中国は3/1からの輸入禁止を発表しましたが、我々はそれでも決してたじろぎません。台湾の農民が苦労して育てた美味しくジューシーなパイナップルは、台湾のみならず、日本の方にも愛されています。 まだ召し上がったことのない方は、ぜひ台湾産のパイナップルをお試しください。(鄭文燦市長)

この措置によって厳しい状況に置かれるのは間違いないが、決して屈しないという熱いメッセージである。

中国は2012年には、同じような理由でフィリピン産のバナナの輸入を止める措置をとっている。背景には中国とフィリピンが対立する西沙諸島のスカボロー礁の領有問題があったと考えられている。

台湾製パイナップルが手に入りにくい状態?

鄭文燦市長が禁輸措置に対するメッセージをツイートしたことは先程述べたが、このツイートには10万以上の「いいね」がつき、日本でも拡散されて多くの人が台湾産パイナップルを購入すると表明した。

ちなみに台湾産のパイナップルは、実店舗では西友で購入できると言われているが実際に確認したわけではない。ネットでもアマゾンでは品切れ、楽天では購入はできても発送は1ヶ月先とかなっていて手に入りにくい状況だ。

そんな中、スーパーのBELX(ベルクス)で手に入るという情報が入り、さっそく近くのベルクスに向かってみた。

台湾産パイナップル

値段は1個580円(税抜)ということだったが、それよりもやや高め。フィリピン産の約2倍のお値段である。カットされたものや、芯だけのものも置いていた。芯のみは100円とかなりリーズナブルだ。

まるごとは3個残っていたが、2個購入して食べてみた。まだ旬ではないので、甘みがやや落ちるそうだが、それでも十分美味しい。もちろん、芯まで普通に食べられるし、芯の部分に違和感も感じない。

蔡英文総統も感謝のメッセージ?

この日本で大人気の状況に対して台湾総統の蔡英文氏もツイッターで感謝の気持を述べている。

台湾産パイナップルを応援してくださる日本の皆さん、ありがとうございます!(蔡英文氏)

この影響もあってか、昨年の対中輸出量は4万トン余りだったのに対し、海外を含めたこれまでのパイナップル購入見込み総量は4万トンを超えているという。

もちろん、台湾国内でもパイナップルを支援する動きがあり、朝日新聞によると、

台湾の大手スーパー「全聯福利センター」が「赤字が出ても買う」と唱えて1万トンの購入を表明したほか、通信大手の「中華電信」も各従業員に配るために30トンの購入を決定。台湾でラーメン店チェーンを営む野崎孝男さん(46)も東日本大震災の際に台湾から受けた支援への感謝として、3110個を買った。店でラーメンを注文した客に無料で配っており「友人が困っている時に助けるのは当然だ」と話す。(朝日新聞)

現地の日本人も協力しているのは、感動的である。このように購入が殺到している状況なので当然手に入りにくくなっている。

台湾製パイナップルの代用品がある?

台湾産のパイナップルにはいくつか種類があるが有名なのが「金鑽パイナップル」である。

金鑽パイナップルは酸味が控えめで甘みが強く、やわらかいので芯まで食べられるそうだが、今回の件で食べたいと思った人は多いことだろう。

しかし、現状では手に入りにくくなってきており、この状況はしばらく続きそうである。しばらく待っていれば手に入るようになってくるだろうが、なるべく早く今回の禁輸措置に対して、台湾を支援したいと思う方もいるはずだ。

どうにかならないだろうか? そんな方におすすめしたいのが、蔡英文氏のツイッターにも出てくる台湾名物パイナップルケーキである。

これはパイナップルを潰して加工したあんを小麦粉と砂糖、バター、卵黄を練った生地のなかに詰め、成形して焼き上げたスイーツであって、台湾のお土産として有名である。

このパイナップルケーキのほうはアマゾンや楽天などでも、購入できる状態である。ただ、中には日本産のものもあるので、その点は注意していただきたい。

まとめ

現地の人や日本のネットユーザーの活躍によって、中国のパイナップル禁輸措置における台湾の危機は一先ずは回避したように見える。

しかしながら、中国による禁輸措置はしばらくは続くものと思われ、一時的な盛り上がりだけでは今後は台湾はジリ貧になっていくと考えられる。

もし中国の狙いが蔡英文政権に対する牽制なら、このような横暴な措置で政治的に優位に立とうとするやり方は到底受け入れることはできない。

台湾産のパイナップルを食べてみて気に入った方は、ぜひリピーターになっていただいて長い目で台湾産のパイナップルを支援していただければ幸いである。

 

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