醤油は日本の家庭にはなくてはならない調味料ですがおいしく醤油を楽しめる賞味期限は、開封後は思ったより早いようです。
単身者でも漬物やサラダなどにちょっと欲しい時がありますので、小さ目の醤油を持っているでしょう。でも、あまりに早い賞味期限なので保存がきく醤油を買った方が安上がりになるかもしれませんよ。
今回は、醤油をおいしく使う為に、開封後どのくらいの保存がきくのか?どこで保存すると良いのか?などをご紹介します。
醤油の賞味期限は開封後だとどれくらい?
醤油は香りや色やつやを美味しい状態に保つために、開封後は約1ケ月で使い切ることをメーカーは推奨しています。
しかし、飲食店ならまだしも家庭で現実的に1ケ月で使い切ることはなかなかないです。煮物などすると100CC程度は使いますが、通常はちょっとした皿に少し垂らす程度やスプーン1杯程度などです。
醤油は開封後1ケ月を過ぎるとどのように変化するのでしょうか?
醤油を作る工程では少しですがアルコールや発酵菌などを使う為、冷暗所での保存なら劣化はゆっくりである傾向にあります。しかし、醤油にも嫌いな条件があります。
酸素に触れると揮発性成分が揮発してしまい、せっかくの醤油の香りが無くなります。これは、最初のしょうゆと味を比べると素人でもすぐにわかるほどです。
古い醤油は「アレ?塩気はあるけれど香りと言う面では刺身などには使えない…使いたくない!」と思うでしょう。そして、より進んでいくとカビのような白いものが見えてきます。この正体は後でまたご説明します。
醤油の賞味期限内でも白いカビのようなものが!大丈夫?
開封後の醤油が賞味期限に関わらず「白いカビ」のような膜が出来てしまうことがあります。これはもう使ってはいけないのでしょうか?食欲は減退するのですが、これは醤油に膜のように白いものができるのは酵母によるものです。
違う言葉で言うと…つまり、カビです。
しかし、これは害がないカビであり、発酵酵母と同種なのです。食べても問題はありません。ただ味は劣化し、酸化は進んでいるので黒ずんでいます。醤油はもともと黒っぽいので分かり難いですがワインのように何か容器に着色や沈殿を感じるような黒さです。
つまり、白いカビのような膜は食べても問題はないのですが、味などが劣化しているのでおすすめはできません。刺身やサラダなどのそのまま使う用途より、煮込みなどお鍋の中で使う料理に使いましょう。
開封後の醤油のおすすめ保存方法は?
醤油は開封後、どこで保存していますか?
冷暗所や冷蔵庫ならまだしも、コンロの横などに置いていると劣化に違いは当然出てきます。醤油はどんな保存方法が一番おすすめなのでしょうか。
醤油メーカーの大手キッコーマンの公式HPでは「開栓後は冷蔵庫保存をお願いしている」とのこと。冷蔵庫に入れると酸化や微生物の働きが抑制されて常温保存よりは日持ちが良くなるとのことです。
そして、その酸化などの悩みを解消するべく、このキッコーマンは「いつでも新鮮シリーズ」の醤油がありますね。
発売当初は、そこまで醤油に気を使う人がいるのだろうか?と疑問に思ったのですが、これだと冷蔵庫に入れなくても開栓後も常温保存で90日おいしい状態を保てるというのです。
3ケ月も常温保存できるなんて、今までの常識が変わります。容器に工夫があるこのシリーズの醤油に限ったことです。
なるほど、自分が最初にこの醤油を見たのはレストランのテーブル上でした。すべてのテーブルに配置してあるので「何これ?」と思ったのを思い出しました。常温保存でおいしい状態を保てるのでレストランでも卓上に置きっぱなしで良いというわけなのですね。
まとめ
醤油の賞味期限は開封後だと冷蔵庫に入れても1ケ月ぐらいであることがメーカーがすすめる期限です。1ケ月で使い切るのはかなり難しいです。
常温保存できるキッコーマンの醤油は450mlで260円程です。若干他の醤油より高い程度ですが3ケ月保存できるのなら、こちらの方がコスパ良いと言えます。
醤油の消費量が少ない家庭なら、1ヶ月で消費するためにはかなり小さめの醤油を購入しなければなりません。醤油の大きさでコスパもかなり変わってくるので、実は大きめの容器の「いつでも新鮮シリーズ」のほうがコスパがよくなることもあります。
ご家庭の使用頻度に合わせて容量を変えて見たり、この常温長期保存タイプにしたりと工夫して美味しい醤油の香りを楽しんでみましょう。
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