年越しそばは大晦日(12月31日)に食べる習慣が日本にはあります。年末年始の過ごし方はパターン化してくると思いますが、自宅で年越しそばを食べる方、決まった店で年越しそばを食べる方など、それぞれの習慣がでる楽しい行事食ですね。
どうやら1756年の記録には年越しそばの注文について記載がある他、1814年の記録では既に年越しそばが習慣化されていたことが分かっています。
縁起をかついで食べているのですが、どんな理由があるのでしょうか?年越しそばと言っていますが年越しには「そば」でなければならないのでしょうか?麺なら何でもよいような気もしますがどうなのでしょう。
年越しそばになった由来には諸説あります。ご紹介するので、1つでも記憶して年末を迎えられると話題づくりに生かせます。また、食べるタイミングは除夜の鐘がなる年越しの頃に食べるものなのか?理想的な食べる時間があるのかについてもご説明します。
年越しそばを食べる理由とは?
大晦日に年越しそばを食べる理由は有名な3つの説だけは覚えておきたいです。合点がいく説なので記憶し易いです。
これらの3つの説は説得力があります。麺の中でもうどんより細いそばで、切れることが新年のスタートにふさわしい、そして金運にあやかりたい…願い事がたくさんできそうな夢がいっぱいの年越しそばですね。
年越しそばを食べる理由で他の諸説とは?
年越しそばを食べる理由は他にもあります。どれも信じてみたい内容です。
そばは雨風にさらされても太陽が出れば丈夫に育っていきます。その丈夫な姿は健康や病気の快復をイメージして食べるようになったと言われています。
そばが五臓の毒を取ると当時信じられていたことにも由来します。丈夫に育つ植物である以上に、現代では健康食としても期待されている為、理にかなった健康にあやかれる食材だったと言えますね。
年越しそばを食べるタイミングやよくない食べ方とは?
風情を感じる年越しそばの食べる時間は除夜の鐘が鳴り始めたころに家族全員がこたつに集まって「今年も1年終わるね」と言いながら食べる風景ですね。その年越しそばを食べる時に注意点があり、よくないとされる食べ方があります。さてどんな食べ方なのでしょうか。
まず、年越しそばを食べるタイミングは…
「大晦日中ならいつでも良い!」
つまり昼食でも良いし、夕食の代わりでも良いのです。無理して深夜に食べて胃腸の負担を増やして年始のおせちを食べる気分になれないとか年始参りに行くにはお腹が痛い…とならないように、好みの時間で食べるようにしましょう。
ただし、年越しそばは「年を越さないうちに食べること」と言われています。
年越しそばを大晦日に食べる理由にあったように、その年の災いなどを切る為の縁起ものなので新年に持ち越さずに食べてしまうのが良いとされています。そして、年越しそばは「残さずに食べること」とも言われています。
そばを残すと新年は金運に恵まれないというのです。縁起物なので大事に味わって食べてしまいましょう。残しそうな時は、最初から少な目にしてもらうなどしましょう。
まとめ
年越しそばを食べる理由は諸説ありましたが、やはりうどんではなくそばである必要がありました。また、食べる時間は気にしなくても年内に残さず食べることも大切なのですね。
我が家は年末にはカップのそばを家族人数分もって出かけます。しかし、宿泊先のホテルで準備されていると得した気分になります。
また、大晦日にうどん店やそば処の前を通ると駐車場が混雑している姿を見て、日本人はどうしても年越しそばを食べたいのだろうなあと、行事食文化が伝承されていることに嬉しさも感じます。
是非、大みそかには年越しそばを食べて新年を気持ちよく迎える心の準備をしてみましょう。
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