初詣には神社に行っているような気がするけれども、除夜の鐘がなるお寺に深夜から行くこともあるし…いったいどちらに行けばよいのかしら?どちらも新年を迎えるムードはあるのですが違いは何なのでしょうか?
ふと考えた時に、今までは神社とお寺のどちらで初詣をしていたのか分からなくなることがあります。ある時は、土地勘のない旅先で賑やかで大きな神社があったので人気の神社かと思いきや、一風変わった宗教の神社でびっくり!など初詣は特に神社やお寺にこだわらずに行っていました。
初詣に関してどちらに行くか?違いは?除夜詣とは?これらを明確に言えますか?日本人なので知っておきたいです。では、ご説明しましょう!
初詣に行く神社とお寺の違いは何?
神社とお寺の違いは参拝方法の違いがあげられますが中でも音がポイントです。
普段説明するにはイメージでいくと、例えば神社は玉ぐしなどがあって神酒などを祈願の帰りにもらえるところ…。お寺はお線香や数珠が必要な所…。それくらいしか思い浮かばないのできちんと整理します。
- 神社では二礼二拍一礼が一般的(神社によって違いあり)
- お寺ではしない!黙って手を合わせて合掌のポーズをする!
お寺では手を叩いて音を出してはいけません。神社で手を叩いて音を鳴らすのは、神様を呼ぶとか邪を払うという意味などがあります。
- 神社で鈴を鳴らすのは魔除けの力で参拝者を祓い清める意味がある
- お寺の鐘は魔除けなどの意味はない
お寺では手は叩きませんが鐘がありますね。音を鳴らすといっても、あの鐘は神道のように信仰するもの(仏教でいえば仏さま)などを呼ぶものではなく、一般的には時刻を知らせる為や厳しい修行でもうろうとしている坊さん達をの目を覚ます為だと言われています。
神社では音を鳴らして神様を呼び、鈴を鳴らして魔除けをするなど「音」がポイントになるので、いつでも音をたてているイメージですがさすがに葬儀の際は音は出さないのだそうです。
霊の目を覚まさせないように静かに執り行います。神社とお寺の音に対しての違いが分かりましたね。
神社とお寺の作法の違いは?
初詣に行く際には作法の違いから、神社とお寺では持ち物がまず違うのです。
- お寺:数珠とお線香
- 神社:特になし
- 共通:お賽銭
- お寺:山門で合掌してお辞儀をし、敷居を踏まないように右足(男性は左足)から入る
- 神社:鳥居は境界線!そこで一礼する。参拝時には氏名と住所を心で伝える
そういえば、神社の絵馬には住所と氏名を記入する欄があります。
人に見られるものに住所を書くことに抵抗があるのですが、神社ならではの「他人にみられてその効果が発揮できる」といういわれがあるからなのです。絵馬にしなくても参拝の時に住所を指名を心の中で伝えるのは神社では重要なことなのです。
そもそも初詣って何?
そもそも初詣とは何なのか分かれば神社に行くのかお寺に行くのかヒントをもらえそうです。
初詣とは三省堂国語辞典によると初詣→初参り→「新年」になってその「神社」に初めてお参りすることと記されています。
しかし、他の辞書にはおおむね「神社」ではなく「社寺」と記されており、神社もお寺も含まれた表現です。
初詣の「詣=詣でる」については神社やお寺に参拝すると記されています。
神道を信仰していればもちろん神社へ初詣に行きますし、仏教を信仰していればお寺なのです。ただし、御墓の有無にかかわらず信仰がないという人は、神社とお寺のどちらを初詣に選んでも良いとされています。
まとめ
初詣は神社に行ってもお寺に行っても良い事がわかりました。神社の方が比較的賑やかな出店があるような気がして、信者でなくても楽しめます。
しかし、1年の始まりを厳かに身なりを整えて…ときちんとした考えをお持ちの方だと静かにお寺で合掌するのも日本ならではの雰囲気に浸れそうです。
大晦日の夜には「年籠り」として夜を眠らずに過ごし、年神の訪れを待つ習慣がありましたが現在では深夜の「除夜詣」または新年の「初詣」などに変化したといわれます。
初詣には、神社であれお寺であれ「お願い事をする日」ではなく1年の始まりを神様仏様にご挨拶するという気持ちをもって行くと良い1年になりそうですよ。
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